桜前線を届けに

先日は新大阪へ日帰り出張。
選んだのは、毎年この時期にお馴染みの、この一揃い。


着物は山形の白鷹織。
帯はオークションで譲っていただいた、
訪問着をつぶして創られた「桜にオシドリ」の名古屋だ。

帯締め、帯揚げは薄ピンクベースのおとなしい色合いで、
あまり面白みがないけれど、
予定されている取材時間は約３時間。
あまりカラフルだと、先方を疲れさせてしまうかなと。

その代わり

羽織紐に強めの赤を使ってみた。
先方が視線を外したいときに、ワンポイントで強い色があると
外しやすいかな、と思って。


指輪は、母の形見のオーダーメイドのガーネット。
実物はもっと、ワインがかった濃い赤です。


半衿は、帯についていた余り布。


一足先に、開花宣言が出された東京から、大阪へ。
桜前線を連れていった格好に



晴天、ぽかぽかの新大阪。

取材先は70代の、脳神経内科の医師で、
この日の気候のように穏やか、にこやか。
取材内容は決して、お気楽なものではないのだけど、
終始和やかに、充実した時間を過ごせた。

夕方には仕事も終わり、

日帰りでも、大阪らしさを少しでも味わおう！と
一人でお好み焼き屋さんへ。


日が落ちるころ乗ったのぞみの、車内ニュースで
この日大阪にも、開花宣言が出されたことを知った。