神奈川絵美の「えみごのみ」

小村雪岱展へ

(前回の続き)

コロナの影響で美術展は
日時事前予約制になっているところが多く


こちらも実は、もっと時間に余裕のある日に行きたかったのですが
その枠が満席だったので
1時間程度しか時間がとれない日に予約。

でも、指定時刻より少し前に着いたら
受付で名前だけ確認して、「入っていいですよ」と……
キャンセルがあったのかも知れません。
何にしろ、少し鑑賞時間に余裕ができて助かりました。

先に観に行っていたブログ友が
「絵美さんのきものにそっくりの意匠の絵が!」とのことで
どれかなーと楽しみにしていたら、

入口入ってすぐ、ありました。


嬉しくて、同柄の便箋を買ってしまいました。
故 木村孝先生に見立てていただいた、「きもの英」の小紋です。


色も、芽柳の雰囲気も似ている!
…というか、この絵が元になっているのでしょうか⁉

小村雪岱は昭和の春信とも称され
しなやかな女性像ともの憂げな表情に特徴があるのですが
江戸時代よりも洗練された印象を受けました。

こんな風に、画面(場面?)を切り取るセンスが抜群で
人物などほんのちょっとしか描かれていないのに
そして女性の表情はどの絵も淡々としているのに
感情や、物語や、世界観が一瞬で目の前に拓けるよう。
だからこそ、「意匠の天才」と呼ばれているのかも知れませんが…。


モチーフの配置や構図も、私に解説はできませんが
なんとも心地よいし、奥行きも感じられるし
「オシャレ」なんですよね。

一番気に入った作品は、残念ながら絵葉書になっておらず
ネット検索でも出てこなかったのですが
「涼味」という夏の作品。
上の絵でいえば団扇のような丸い枠の外が薄水色一色で塗られ
その中に、小雨が上から見下ろす構図で描かれ
上の絵のような女性と、金魚もいたかな。
これもひとめで、「涼」が伝わる、夏の間ずっと飾っておきたいと
思わせる一枚でした。

会期は18日までですので、行かれた方は私の芽柳と(笑)
涼味、その他多くの名作を楽しんでくださいね。

コメント一覧

kanagawa_emi
香子さん、こんにちは!
この展示を観るまで、この方のことはよく知らなかったのですが
天性のものを感じますね。そして品が良い!
飾っていつも観ていたい作品がいくつも、ありました^^
香子
待ってました、レポ♪
それにしてもね〜、色といい意匠といい… (^-^)b
なんか嬉しくなっちゃいますね。
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