毎週木曜日は、関東某所への日帰り出張が入っている。
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その某所に出やすい着物友に声をかけたら、快くOKくださった。
その日のコーデは……
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仕事がらみなので、スーツ着物。
栗山紅型の帯を合わせてみた。
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帯留めは、awaiさんでいただいたシルバートーン。
透かしの波柄が、帯の唐草に合っているかな、と選んでみた。
三分紐は、紫と柳色の二本使いで。
最寄駅で待ち合わせしたのは
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お若い着物友、TKさん。
黒地に京紅型の小紋は、今やほとんど見かけることのない
“着物らしい”着物。
八掛は某店のお見立て上手の番頭さんに選んでもらったという、
少し温かみのあるグレーで、まだまだ長く、着られそう。
そして、見とれてしまったのが…
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この帯。天蚕の糸によるもので、この薄緑は染めではなく、
自然の糸の色。
写真ではその魅力が十分伝わりませんが、
やはり目に優しいし、色にわざとらしさがないし、
無地でものっぺりせず、風合いが伝わってくるし、
…お天気があまり良くなかったのに、貴重な一揃いを着てきてくれて
ありがとう!
そういえば、私のスーツ着物も
ストライプ部分は染めではなく、実は群馬の「黄金繭」の自然の色。
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いやいや、このスーツ着物、
くしゃっと手で握っても、畳み方が雑でも
皺らしい皺ひとつできない、すぐれもの。
裾捌きも良いし、軽くてラクだし、
実用向けとしては、十分にありがたみを感じている。
駅のカフェで、マニアックな着物の話や、
お茶会の話、フィギュアスケートの話など、たくさんできて
たくさん笑って、すっかりリフレッシュ。
仕事へ向かうエネルギーもチャージして、
年末までもう少し、がんばれるかな。