拙ブログを見てくださっている世代は
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稲垣潤一さんをご存知でしょうか?
最大のヒット曲は「クリスマスキャロルの頃には」(1992年)だと
思いますが
80~90年代にかけてコンスタントに、CMやドラマの主題歌などで
スマッシュヒットを飛ばしていた、ドラムの叩き語りをするシンガーです。
数年前、シティ・ポップ系のイベントへ行ったとき
とぼけたようなトークが面白くて
「一度、コンサートへ行ってみようよ!」ライブ友と盛り上がり、計画を……。
ところが。
2020年秋に予定していた、都内でのステージがコロナのためなくなってしまい
実に2年越しで、横須賀芸術劇場での40周年記念コンサートへ行くことができました。
着ていったのは……
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先日、平置きで紹介した、ピンクの絽縮緬に
萩&小菊の名古屋。
帯揚げはもとじさんでいただいたもの、帯締めは着物の大先輩から
譲られたものです。
前はこんな感じ。
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後ろはこんな感じ。
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ライブ友とまずは金沢八景駅で待ち合わせ、お茶して
「すっごく季節と合ってる!」と装いをほめていただいて(彼女は洋服)
上機嫌。
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駅で広重(?)と記念撮影しちゃいました。
その後、横須賀芸術劇場の最寄駅まで移動。
この会場は……
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客席の撮影はNGなので、施設ガイドの画像ですが
ヨーロッパのオペラハウスを思わせるスケールの大きなつくりで
5階席まであるのかな…座席もゆったりめでとても素敵なホールでした。
さて……
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(ここからは簡単なコンサートレポになります。
全国ツアー中とのことで、曲名は書きませんが、お好きな方にはすぐわかってしまうと
思いますので各自のご判断で読んでください)
そしてすみません、以下、私の一存でJ.I と略させていただきます。
J.I氏は来年、古希を迎えるそうで、
ファン層もそれなりにアダルト。
で、とにかく初めてのコンサートだったので
「どんな感じかな」 友とどきどき&実は知っている曲がそんなにない状態で
参加したのですが
びっくりしました。
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アーティストグッズが充実! しかもみなさん熱心に
オレンジと白の限定Tシャツ(ドラムがデッサン風に描かれたもの)を
お選びになってるし、着ている人もたくさん!
振り回す用(?)のタオルはピンクだし
リストバンド式のライトまで。
ワタシ、開演前から「J.I、恐るべし」とつぶやいてしまいました。
席は1階後方の上手側。満員ではありませんでしたが
2階、3階席にもお客さんがいらっしゃいました。
その恐るべしJ.I、オープニングはドラムの叩き語りから。
径がやや小さめなバスドラのTAMA。
歌い始めの第一印象は…声量がすごい!
歌だけでなくバックの演奏も、音響がとても◎。
90年ごろにCMで聞き覚えのある歌とか、大瀧詠一な歌が序盤にあり
その後スローテンポが3曲くらい続いたのですが
中盤くらいまでは曲名がよくわからず…
ですが!
-1975年、仙台のクラブで叩いていたころ、巷では500万枚売れた
大ヒット曲が流れていて、クラブのオーナーが「これは演らないと、じゃない?」
ってことになって…-
といったMCの後に披露されたのが、
拙ブログでも何度か名前が出ている、私が小2のとき毎日毎日聞いていた
あの歌。友と顔を見合わせ、またまたサプライズ。
レゲエ調のアレンジで、女性ボーカリストとのデュエットでした。
その後、作曲家 林哲司さんと一緒につくったという、いかにも
往年のシティ・ポップ的な新曲に続いて……
サスペンスドラマのOPっぽいイントロで、「あーっ、これは知ってる!」友とがぜん盛り上がり
客席もわーっとスタンディング。
以降、初期の秋元康作詞のヒット曲とか、イントロなしでいきなり始まる歌とか
ジャンプする歌とか、耳馴染みありまくりのラインナップで大盛り上がり。
クラップしすぎで手のひらが赤くなりました…
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オーラスはこれまた感涙ものの、夏の定番曲でしっとりと終わりました。
J.I氏は煽ったりエキサイトしたりする感じではないのですが、
とにかく声の通りが良いので、そのパワーで盛り上げる感じですね。
そして客席の熱気も想像をはるかに超えて、熱い!
男性客も多くて、手をぶんぶん左右に振ったりして踊っている方、多数でした。
MCの方は…
歌っているときの張った感じと180℃違って、まーったりしている
口調のギャップが面白かったです。
昔のステージでは、行く先々で土地の名産品が投げ込まれ
「福岡ではめんたいことか、水戸では納豆でしょ、あれ踏むとすべるんだよね」
岩手では、おもむろにファンが舞台に近づき、南部せんべいを差し出したとか……
また、今回は横須賀とのことで、メンバー一人ひとりが横須賀に因んだ
思い出の歌やプレイのさわりを披露し、楽しかったです。
というわけで、帰り道「いやー、J.Iすごいね、お客さんもすごいね」と
友と言いながら、Youtubeで(今さらながら)あの歌、何ていうのかななんて
探したりして。
「いわゆる”花の82年組”なんですよ、聖子ちゃん、伊代ちゃんと同じ」で
笑いをとっていたJ.I氏、これからもずっと、活動し続けていきたいと
お話しになっていました。改めて、40周年おめでとうございます。