神奈川絵美の「えみごのみ」

Brand-new Something

飯田橋のツリー……




「きもの 英」さんのセールで、いただいた小紋は


オフホワイトに、モーブパープル系のドットの市松。
この写真では見えにくいですが、
地紋も入っているのです。
居敷当をつけて、単衣でのお仕立てをお願いしました。

「服を一枚買ったら、家にある服を一枚捨てるんだって」
つい先日、着物友が自分の知人のことなんだけど……と
こんな話を。
着物も、捨てるのはしのびないとしても、着ないものは
譲るなりしていかないと、新しいものも迎えられないですよね。


さて、こちらは……

銀座三越のイルミネーション。
白いソリに、トナカイ。

こちらの上階では、

毎週金曜日の夜に、ジャズの生演奏があり、
運よく、観ることができました。
ヴォーカルはナオミ・グレースさん。
時節柄、クリスマスソングのメドレーで
観客を楽しませていました。


築地の国立がんセンターでは、
抗がん剤開発の現在について、セミナーが2つ。

新しい情報として少しだけ、“さわり”を紹介しますと、
今、世界で開発が盛んになりつつあるのが

「抗体薬物複合体」という新しいタイプの抗がん剤。

これは、簡単に言えば
特定の遺伝子異常によるがん細胞に効く「抗体医薬」に
従来の「抗がん剤」(細胞毒性といって、正常な細胞にもダメージを与える)
をドッキングさせたもの。

抗体医薬が、がん細胞の近くまで行ったら、
そこで抗がん剤が発射! されるという仕組み。

これにより、抗がん剤が正常細胞を傷つけるのを極力回避するので、
副作用を減らすことができる、というワケ。


抗体医薬と抗がん剤を別々に使うと、
結局「絨毯攻撃」のようなもので、
正常な細胞にもダメージを与えてしまいますが、

抗体医薬に抗がん剤をドッキングさせると、
このイラストのように、抗がん剤が“スナイパー”のように
がん細胞だけを狙い撃つことが可能です。

ちなみに上の画像に登場する薬剤は、一般名をT-DM1といい、
すでに承認済み、標準的治療に組み込まれています
(なので、ここにも書けるわけですが)。

こういった、薬の進歩ももちろん目を見張るものがありますが、
もっとダイナミックな動きとして、特筆すべきなのは

これからのがん治療は、
がん種別、ではなく、「異常のある遺伝子別」になるだろう、という
パラダイムシフトです。

大腸がん、胃がん、乳がんetc.……と、今まではがんの種類別に
消化器外科だったり乳腺外科だったりetc.と、対応する診療科が
治療法を考えつくりあげてきました。これは海外でも同じです。
でもすでに、米国では
そういったがん種や診療科の枠を超えて、
◯◯の遺伝子に異常があるがんには、この薬(治療法)、という
治療を推進する動きが出てきているそうです。

そうなるとますます、病理が重要になってくるなあ、と
(日本は病理医の待遇が宜しくなく、手薄な現状)
懸念もあるのですが、期待もあります。

そして、遺伝子異常に対して効く薬は、
今のところ治療成績がとても良いので、
がんになっても恐れずにすむ時代が、もうすぐくるかも知れません。


というように、医学、医療分野もどんどん、新しい情報が入ってきます。
なので、改めて、ネット上に残っているような古い情報は
捨てていかなければならない、と思います。
今、問題になっている、いわゆるキュレーションサイトは、
その、情報の新旧を見極めるスキルが、残念ながら伴っているとは
いえないであろうマンパワーでつくられています。
中には質が担保されているサイトもあるのかも知れませんが、
命に関わるような病気を調べる際には、避ける方が無難だと私は思います。

コメント一覧

神奈川絵美
sognoさんへ
そうでしたか!
昨今はピンク系のイルミも増えましたよね。
銀座三越は、毎週金曜日の夕方~演奏している
ようです。ホームページにメンバーなど
掲載されています、良かったら
sogno
昨日、飯田橋で(たぶん)同じツリー、私も見ました。
偶然~!この近くでランチもしたんですよ。
銀座三越のジャズ、知らなかったです。
いつか行ってみたいです。
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは おお、チャット状態
本当に、おっしゃる通りですよね。
今、医療サイドも患者さんサイドも、
コミュニケーションの重要性が強く認識されはじめて
きて、
(今、流行の「患者力」もその一環)
私、これについいては実は仕事で、取材記事を
書いていますので、
無事発売されたら、この場でご案内させていただき
ますね
1月初旬の予定です。
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは
アップスタイルは、下手なりに何とか・・・。
もう少し伸びたら、落ち着いてくるかもです

抗がん剤のお話は、NHKで
プレシジョン・メディシンの特集がありましたよね。
遺伝子別の治療・・・はまさにそこにつながる話でして、
現行では、HER2なりEGFRなり、1回の検査で1つの
遺伝子異常を調べているのですが、
今後は、がんに関わりのある遺伝子全部を、1回の
検査で調べて、異常のある遺伝子に応じた治療を
選択できるようになる日がくると思います。

これからますます高齢化が進み、がん患者さんも
高齢になると、QOLを保っての治療って大きな
ベネフィットになると思うのです。
そういう意味でも、副作用の少ない治療法がもっと
増えていくといいですよね。
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
医学も本当に日進月歩ですね。私はもっと医学とメンタルな面の融合というか、統合が進んでくれるといいな〜と思います。同じ病気をしても前向きな人と落ち込みが激しい人では直り方が違いますものね。お医者様も患者さんを単に「患者」とみる先生と「人」とみる先生ではやっぱり違う。本当の事を告げても、フォローが大事だな〜とつくづく思います。
セージグリーン
アップスタイルがお似合い、すっかり板についています。
お求めになった小紋もモダンでキュートですね。

抗がん剤の件、最近テレビでも観たのですが、
「臓器別」から「遺伝子別」へのパラダイムシフト
興味深いものでした。
副作用のできるだけ少ない、QOLを保ちつつ治療できるようになれば、(しかも保険で)よいですね。
神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
そうそう、「里親探し」を利用するといいですよね。
>お譲り物が届くという
まあその、着物も人を選ぶというか、
着物好きな人のところに着物は自然に集まっていく
そういう摂理なんだと思います
香子
ワタシの場合、着なくなった着物や帯を処分すると
(もちろん「キモノ里親探し」などで次の着手を探す)
必ず知り合いなどからお譲り物が届くという次第。
せっかく空けたスペースがもれなくまた埋まります。
片付けたはずなのになあ〜といつも不思議(笑)
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