神奈川絵美の「えみごのみ」

羽織の一つ紋、謎いまだ解けず

(前回の続き)

二子玉川に出かけた私、
このときのコーデは……


信州と思われる草木染の紬に、
愛用の、藤田織物さんの芽生え八寸。

「この帯、いいわねぇ!」

松美屋さんの女将が感嘆の声を上げて。

-木村孝先生と呉服屋さんで偶然お会いしたときにも
真っ先にこの帯を褒めてくださったんですよ。-

お太鼓はこんな感じ。暗く写ってしまいましたが


わかる人にはわかる、素晴らしい手織りの帯です。

帯締めは何本かあててみて、(少し子どもっぽいかな)と
思いながらも、やはりハッキリした緋色がいいアクセントになって。
帯揚げは紬地のくすんだピンク系。

こちらに、この日は椿の羽織を着て行きました。


上半身はこんな感じ。かなりカジュアルです。


この羽織も昭和の古手なのですが、

以前にも書きましたが、なぜか染め抜き紋がついています。

「あら、珍しい」
  「普通、つかないよね」

店の若旦那も覗き込んで。

「花紋なんかの、遊びの刺繍紋ならわかるけど……」

着物に詳しいお店の人も、なぜこの羽織に一つ紋なのか
見当がつかない様子。

生地はとてもしっかりとした、羽尺然としたものだし、
やはり、何か特有の事情があって入れたのでしょうか。

「まあ、柄に溶け込んで目立たないけどね」

ちなみにこの日は特に寒かったので、
さらに黒のニット&ファーショールを羽織ったので
紋は隠れるのですが、
気づかれてしまうと、カジュアルな紬とは不釣り合いに
思われてしまうかな。

コメント一覧

神奈川絵美
ヤマメさんへ
こんにちは、コメントありがとうございます
三つ分銅、ネット検索しましたまさにこの形、
この配置。ご教示に感謝です。

こうしたはっきりした色柄の型染め、
私は和服らしい和服のように感じて
好きなのですが、
おっしゃる通り、見かけなくなりましたよね・・・。
ヤマメ
こちらの家紋は「分銅」だと思います。三つあるので「三つ分銅」でしょう。
今はこういう小紋が少ないのが残念ですね。
神奈川絵美
K@ブラックジャックさんへ
こんにちは
あははー宇宙人の発想はありました。
そうか、小さい丸が目に見えるのかな?
気になって、ネットで調べたりもしたのですが
巴なのか◯なのかちょっとわかりにくくて・・・。
紋もいろいろあって、面白いものですよね
K@ブラックジャック
羽織に紋の云々はわかりませんが
紋が宇宙人3人みたいで
モチーフとして可愛いと思ったのは私だけでしょうか(笑)
神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
セージグリーンさんもコメントくださいましたが
確かにお嫁入りの一枚、というのが
もっとも現実にありそうですよね。
ありがとうございます。

柄も大き目、赤が目立って若々しいですものね。
私が着ていて申し訳ないような
神奈川絵美
セージグリーンさんへ
こんにちは コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、どっしりした生地で染めもしっかり。
お嫁入りで誂えたのかも知れませんね。
50代の私が着ているのも何ですが
現代でも映える一枚、質の良さをものがっていますね。
香子
憶測ではありますが
お嫁入りのお支度の中の一枚では?と。
もし戻ることになった場合、実家の紋が付いていれば
持ち出せますものね。
深読みしすぎかな〜(笑)
セージグリーン
ドッシリした鬼シボ?縮緬の羽織ですね。
こういうはっきりした型染めが本当によくお似合い
です。
大胆な柄付けの小紋ですから、上質の遊び着という
位置づけでしょうが、それでもしっかり紋を染め抜いてあるのは、良家のお嬢様の嫁入り支度でしょうか?
家紋ーお家を大事にしていらしたのでしょうね。
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