最近の記事を読んでふと、気づいた。
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もしかして、サマーウールじゃないかしら
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2年半ほど前に10数反、父方の祖母の、形見の着尺を譲り受けたものの、
能登上布は別格として、
どれも今の私には地味すぎて、仕立てずそのまま持っている。
その中でもこの2反だったら、カジュアルシーンにいいかなと、
ほかとは分けて、すぐ取り出せる場所にしまっておいた。
一つは、コレ。
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太さの違う2種類の縞が交互に。
糸でしっかり閉じられていて、中の様子は確認できていないけれど……。
地風は右の写真で多少わかるかどうかですが、
シボがあってしゃりっと。やや地厚。
もう一つは、コチラ。
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(黒いシミのように見えるのは、カメラの不具合によるものです)
こちらも地風は、上と似たような感覚。
証紙などはなく、
綿かなあ、綿麻かなあと、あれこれ考えていたのだけど、
ここにきて、サマーウールのような気がしてきた。
ふたつめの方は残念ながら
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虫食いなのだろうか、折り目の一つに穴が空いており……。
なので、仕立てるにしろひと手間かかりそうだが、
どちらも普段着感覚で、……むしろ8年、9年と着物を着てきた今だからこそ、
ブランドや値段、はたまた派手な色柄に頼らない、
肩の力が抜けた着こなしができるかも。
ちなみにこれらは入っていた袋などから、
50年以上前の生地と思われ、
祖母の歳から差し引くと、ちょうど今の私+2、3歳のころに
贈られた(祖母は、自分ではほとんど着物を買わなかったようなので)
ものらしい。
そろそろ仕立ててみようかな、と何となく、思うようになったのも
もしかしたら祖母が天から、“いい年頃”と、報せてくれたからなのかも
知れないな。