南アルプス?登山?って聞かないで下さい。
南アルプス林道の純粋な楽しみ方、路線バスの旅です。
山梨県甲府市から甲斐市を経由し、南アルプス市から長野県伊那市に抜ける南アルプス林道を走る路線バスに乗車して来ました。
今年は6/25から11/9まで、沿線各社(及び自治体)により、通り抜けが可能になっています。
対象は当然、登山客やハイキング客であり乗り継ぎでそのまま通り抜ける利用者はほとんどいないと思います。
しかしながら今回利用したダイヤでは乗換えの必要な各バス停ではそこそこ接続することから、単なる乗りバス(通り抜け)をやってみることにしました。
前日甲府入りし、当日は甲府駅朝7:00出発のバスに間にあうようホテルを出ます。
(現在工事中の甲府駅バスターミナルは9/7に全面オープンします。)
行程は以下の通りで、5つのバスを乗り継いで南アルプス林道を通り抜けします。
1)甲府駅07:00→広河原08:53 山梨交通 1950円(別に協力金あり)
2)広河原09:00→北沢峠09:25 南アルプス市営バス 750円
3)北沢峠10:00→仙流荘10:45 伊那市営バス 1130円(別に手荷物代あり)
4)仙流荘10:53→高遠駅11:23 伊那市営バス 310円
5)高遠駅11:35→伊那市12:02 JRバス関東 520円
■甲府駅07:00→広河原08:53
南アルプス登山バスと言う愛称で、一般路線バスと重複するルートでは快速運行を行います。
甲府駅バス停にやって来たバスは中型のワンステップバス、まあ予想通りなのですが、乗客の積み残しに備え2号車を従えています。
バスには運転士の他に、乗車券販売の女性アテンダントが乗車しており、乗客8名を乗せて出発します。
次の竜王では乗車はなし。
肩透かし気味の8名の乗客で、前日夜双葉SAとここ竜王で遊んだお友達のお見送りを頂き、いよいよ南アルプス市に向け進みます。
市街地走行の区間では、アテンダントと運転士の日常会話、山坂道に入ってからは観光案内と徐行、まあうるさくも楽しい区間でした。
途中の芦安バス停でトイレ&喫煙休憩をし、気合を入れて登って行きます。
芦安の次の市営芦安駐車場バス停ではマイカー乗り継ぎが出来るのですが、日曜日と言うのもあって乗車はゼロ。
まあマイカーの方は、ここから乗合タクシー(ハイエースコミューター使用)と言う手段もあり、所要時間も少し短く、運賃もあまり変らない乗合タクシーを選択するようです。
現にバス到着とほぼ同じ時間に2台の乗合タクシーが出発して行きました。
しかし今日のような乗客の少ない時は、時間を気にしないのなら行く先の景色も大きく見えるバスの方が楽ですね。
区間の道路状況は、これまで経験した路線を当てはめてみると駒ヶ岳ロープウェイ線のような感じを受けました。
芦安駐車場から1時間で標高1521mの広河原に到着です。
■広河原09:00→北沢峠09:25
ここは、宿泊施設もあり北岳などの白峰三山への登山道が通っており、また北沢峠への中継点であることから結構な人出です。
これから登山を始めるグループや無事山から下りて来た方々が、情報交換などを行い華やいだ雰囲気です。
そんな中で、ただ単にバス旅をやっている軽装(一応最低限の寒さ対策、降雨対策、抑留対策の装備はしている)の私は浮いた状況だったのですが、バス待ちのわずかな時間、先の芦安バス停で声を掛けられた男性とお話しすることに。
聞けば東京(中野)からやって来て、目的は私と同じ乗りバスで通り抜けるだけとのこと。
私よりさらにに軽装でした。
ここから北沢峠へ向かうバスはマイクロバス。
大きな荷物を持った登山客と軽装で浮いてる私達2名で満席となったバスは、標高2032mの北沢峠に向け出発です。
この区間は25分と短いものの、開けた左手方向には南アルプスの山々や大きな滝を見ることが出来ます。
しばらくしてアスファルト舗装が終わりダート走行となり、森の中を進んでいくと山梨県と長野県の境北沢峠に到着です。
■北沢峠10:00→仙流荘10:45
ここ北沢峠は、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳登山の基点となっています。
そのせいかここも多くの登山客、と言うか今の時間では下山してきた方々で賑わっています。
バス停は森林の中にあることから、軽装の身には少し肌寒く感じます。きっぷを買い少しすると、9:40頃に仙流荘方面戸台口行臨時便が満席で出発して行きます。
10:00のバスまでの間少し時間があったので、周りの雰囲気から浮いている私達2名は、ここでバス/鉄道談義で過ごすことに。(楽しい時間でした。)
バスは遅れてやってきた乗客を乗せ、7分程遅れて仙流荘に向け下り始めます。
これからは右手方向の視界が開けてきます。
見える山(甲斐駒ケ岳、鋸岳など)の説明が運転士からあり、ポイントで徐行/停止がありと観光気分を味わいます。
道中、野生シカが1頭で現れたり、狩猟犬らしき首輪をつけた迷子犬?がいたりと、運行には支障はないものの気を遣う区間でした。
次のバス停戸台大橋で下車客3名。車内精算が出来ないので、バス停横にある切符売り場で運賃を支払うようです。
10:52に開けた仙流荘に到着です。
仙流荘はマイカーの駐車場があることから、北沢峠から乗車した満席バスからの乗り換え客は軽装の私達2名のみ。ここに来て、ホントに浮いていたんだ、空気が違ったんだとひとり納得することに。
ここから高遠駅へ向かう乗換えのバスは10:53、到着まで焦りましたが、バス停には先着の登山姿の方が2名いた為、まだ来てないなとホッとすることに。
■仙流荘10:53→高遠駅11:23
仙流荘は標高860m、南アルプス長野県側の玄関口となっています。
日帰りや宿泊にと、登山客だけでなく日帰り温泉客の利用も多いようです。
またこの近くに地場ゼロと言われるパワースポット分杭(ぶんくい)峠があり、そちらにも連絡バスが出ています。
少し遅れてやって来たバスは長谷循環バスと言われ、この地域の集落を回って高遠駅へと向かいます。
このバスは、南アルプス林道バスとしてルート上に組み込まれてはいますが、これまで乗車したバスのように季節運行でなく、コミュニティバスとして通年運行されています。
私達2名とバス停での先客2名の乗ったバスは、こまめに設定されたバス停に停まって行きますが日曜日ということか新たな乗客はなく、伊那市中心部まで4名のまま、それもすべて観光客と言う、コミュニティ路線からかけ離れたものでした。
車内ではバス最後部座席に陣取り、景色そっちのけでバス/鉄道談義に華を咲かせいるといつのまにか高遠駅に到着です。
■高遠駅11:35→伊那市12:02
ここからは、JRバス関東中央道支店運行の路線バスになります。
駅とはいうものの鉄道は走っていません。旧国鉄時代から続く自動車線(鉄道線に対比する言い方)のターミナルなので駅と言うものです。
ここから乗車するのは西日本車体工業製の大型ノンステップバス。下界に降りて来たと感じる車両です。
高遠駅から老若男女の乗客で賑わいます。
私達はまたまた最後部座席に陣取り、男性の下車するJR営業所までの持ち時間20分間を、先ほどの話題の続きで盛り上がります。20分経過、楽しい時間はアッと言う間にやってきます。
男性は伊那北駅あたりで名物ソースカツ丼の昼食をとり、JR飯田線で豊橋駅に抜けると言っていました。
またどこかで会えるはずとバス停に降り立った男性を見送り、降車予定の伊那市駅までの数分間、降車準備をしていると定刻12:02にバスは伊那市駅に到着です。
バスを降りJR伊那市駅の待合室でバス旅を振り返ると、南アルプスの山並みを超えて来たと言う実感がこみ上げてきました。
行く前にバスダイヤを調べ、行程を作って5時間となっていました。時間的には早かったなと感じ、内容的には10時間分くらいを凝縮した感じの濃いバス旅でしたね。
・天候も比較的良く南アルプスの山々と青空の素晴らしさ
・同じ行程を辿っていた東京の男性と知り合って楽しい時間を過ごしたこと
・男性と共に軽装で登山者の中に紛れ込み空気感の違ってた我々
など、たった5時間のバス旅は本当に内容満載の楽しいものとなりました。
次の機会がありましたら、逆方向に乗車し違った車窓を楽しんでみたいですね。
一応の準備はしていきますが、乗りバスなのでもちろん軽装で。
南アルプス林道の純粋な楽しみ方、路線バスの旅です。
山梨県甲府市から甲斐市を経由し、南アルプス市から長野県伊那市に抜ける南アルプス林道を走る路線バスに乗車して来ました。
今年は6/25から11/9まで、沿線各社(及び自治体)により、通り抜けが可能になっています。
対象は当然、登山客やハイキング客であり乗り継ぎでそのまま通り抜ける利用者はほとんどいないと思います。
しかしながら今回利用したダイヤでは乗換えの必要な各バス停ではそこそこ接続することから、単なる乗りバス(通り抜け)をやってみることにしました。
前日甲府入りし、当日は甲府駅朝7:00出発のバスに間にあうようホテルを出ます。
(現在工事中の甲府駅バスターミナルは9/7に全面オープンします。)
行程は以下の通りで、5つのバスを乗り継いで南アルプス林道を通り抜けします。
1)甲府駅07:00→広河原08:53 山梨交通 1950円(別に協力金あり)
2)広河原09:00→北沢峠09:25 南アルプス市営バス 750円
3)北沢峠10:00→仙流荘10:45 伊那市営バス 1130円(別に手荷物代あり)
4)仙流荘10:53→高遠駅11:23 伊那市営バス 310円
5)高遠駅11:35→伊那市12:02 JRバス関東 520円
■甲府駅07:00→広河原08:53
南アルプス登山バスと言う愛称で、一般路線バスと重複するルートでは快速運行を行います。
甲府駅バス停にやって来たバスは中型のワンステップバス、まあ予想通りなのですが、乗客の積み残しに備え2号車を従えています。
バスには運転士の他に、乗車券販売の女性アテンダントが乗車しており、乗客8名を乗せて出発します。
次の竜王では乗車はなし。
肩透かし気味の8名の乗客で、前日夜双葉SAとここ竜王で遊んだお友達のお見送りを頂き、いよいよ南アルプス市に向け進みます。
市街地走行の区間では、アテンダントと運転士の日常会話、山坂道に入ってからは観光案内と徐行、まあうるさくも楽しい区間でした。
途中の芦安バス停でトイレ&喫煙休憩をし、気合を入れて登って行きます。
芦安の次の市営芦安駐車場バス停ではマイカー乗り継ぎが出来るのですが、日曜日と言うのもあって乗車はゼロ。
まあマイカーの方は、ここから乗合タクシー(ハイエースコミューター使用)と言う手段もあり、所要時間も少し短く、運賃もあまり変らない乗合タクシーを選択するようです。
現にバス到着とほぼ同じ時間に2台の乗合タクシーが出発して行きました。
しかし今日のような乗客の少ない時は、時間を気にしないのなら行く先の景色も大きく見えるバスの方が楽ですね。
区間の道路状況は、これまで経験した路線を当てはめてみると駒ヶ岳ロープウェイ線のような感じを受けました。
芦安駐車場から1時間で標高1521mの広河原に到着です。
■広河原09:00→北沢峠09:25
ここは、宿泊施設もあり北岳などの白峰三山への登山道が通っており、また北沢峠への中継点であることから結構な人出です。
これから登山を始めるグループや無事山から下りて来た方々が、情報交換などを行い華やいだ雰囲気です。
そんな中で、ただ単にバス旅をやっている軽装(一応最低限の寒さ対策、降雨対策、抑留対策の装備はしている)の私は浮いた状況だったのですが、バス待ちのわずかな時間、先の芦安バス停で声を掛けられた男性とお話しすることに。
聞けば東京(中野)からやって来て、目的は私と同じ乗りバスで通り抜けるだけとのこと。
私よりさらにに軽装でした。
ここから北沢峠へ向かうバスはマイクロバス。
大きな荷物を持った登山客と軽装で浮いてる私達2名で満席となったバスは、標高2032mの北沢峠に向け出発です。
この区間は25分と短いものの、開けた左手方向には南アルプスの山々や大きな滝を見ることが出来ます。
しばらくしてアスファルト舗装が終わりダート走行となり、森の中を進んでいくと山梨県と長野県の境北沢峠に到着です。
■北沢峠10:00→仙流荘10:45
ここ北沢峠は、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳登山の基点となっています。
そのせいかここも多くの登山客、と言うか今の時間では下山してきた方々で賑わっています。
バス停は森林の中にあることから、軽装の身には少し肌寒く感じます。きっぷを買い少しすると、9:40頃に仙流荘方面戸台口行臨時便が満席で出発して行きます。
10:00のバスまでの間少し時間があったので、周りの雰囲気から浮いている私達2名は、ここでバス/鉄道談義で過ごすことに。(楽しい時間でした。)
バスは遅れてやってきた乗客を乗せ、7分程遅れて仙流荘に向け下り始めます。
これからは右手方向の視界が開けてきます。
見える山(甲斐駒ケ岳、鋸岳など)の説明が運転士からあり、ポイントで徐行/停止がありと観光気分を味わいます。
道中、野生シカが1頭で現れたり、狩猟犬らしき首輪をつけた迷子犬?がいたりと、運行には支障はないものの気を遣う区間でした。
次のバス停戸台大橋で下車客3名。車内精算が出来ないので、バス停横にある切符売り場で運賃を支払うようです。
10:52に開けた仙流荘に到着です。
仙流荘はマイカーの駐車場があることから、北沢峠から乗車した満席バスからの乗り換え客は軽装の私達2名のみ。ここに来て、ホントに浮いていたんだ、空気が違ったんだとひとり納得することに。
ここから高遠駅へ向かう乗換えのバスは10:53、到着まで焦りましたが、バス停には先着の登山姿の方が2名いた為、まだ来てないなとホッとすることに。
■仙流荘10:53→高遠駅11:23
仙流荘は標高860m、南アルプス長野県側の玄関口となっています。
日帰りや宿泊にと、登山客だけでなく日帰り温泉客の利用も多いようです。
またこの近くに地場ゼロと言われるパワースポット分杭(ぶんくい)峠があり、そちらにも連絡バスが出ています。
少し遅れてやって来たバスは長谷循環バスと言われ、この地域の集落を回って高遠駅へと向かいます。
このバスは、南アルプス林道バスとしてルート上に組み込まれてはいますが、これまで乗車したバスのように季節運行でなく、コミュニティバスとして通年運行されています。
私達2名とバス停での先客2名の乗ったバスは、こまめに設定されたバス停に停まって行きますが日曜日ということか新たな乗客はなく、伊那市中心部まで4名のまま、それもすべて観光客と言う、コミュニティ路線からかけ離れたものでした。
車内ではバス最後部座席に陣取り、景色そっちのけでバス/鉄道談義に華を咲かせいるといつのまにか高遠駅に到着です。
■高遠駅11:35→伊那市12:02
ここからは、JRバス関東中央道支店運行の路線バスになります。
駅とはいうものの鉄道は走っていません。旧国鉄時代から続く自動車線(鉄道線に対比する言い方)のターミナルなので駅と言うものです。
ここから乗車するのは西日本車体工業製の大型ノンステップバス。下界に降りて来たと感じる車両です。
高遠駅から老若男女の乗客で賑わいます。
私達はまたまた最後部座席に陣取り、男性の下車するJR営業所までの持ち時間20分間を、先ほどの話題の続きで盛り上がります。20分経過、楽しい時間はアッと言う間にやってきます。
男性は伊那北駅あたりで名物ソースカツ丼の昼食をとり、JR飯田線で豊橋駅に抜けると言っていました。
またどこかで会えるはずとバス停に降り立った男性を見送り、降車予定の伊那市駅までの数分間、降車準備をしていると定刻12:02にバスは伊那市駅に到着です。
バスを降りJR伊那市駅の待合室でバス旅を振り返ると、南アルプスの山並みを超えて来たと言う実感がこみ上げてきました。
行く前にバスダイヤを調べ、行程を作って5時間となっていました。時間的には早かったなと感じ、内容的には10時間分くらいを凝縮した感じの濃いバス旅でしたね。
・天候も比較的良く南アルプスの山々と青空の素晴らしさ
・同じ行程を辿っていた東京の男性と知り合って楽しい時間を過ごしたこと
・男性と共に軽装で登山者の中に紛れ込み空気感の違ってた我々
など、たった5時間のバス旅は本当に内容満載の楽しいものとなりました。
次の機会がありましたら、逆方向に乗車し違った車窓を楽しんでみたいですね。
一応の準備はしていきますが、乗りバスなのでもちろん軽装で。
ご連絡遅れてすみません バス談義に花を咲かせ 更に鉄道話もでき本当に楽しかったです
こんな事やってます。
その節は楽しい時間をありがとうございました。
私の他に通り抜けだけの方がいたのにビックリしました。
ソースかつ丼、満足頂けましたか?