門司港生まれのB高Diary

Teacupの閉鎖に伴い3月にこちらに引越してきました。
主に趣味・旅を綴っていますで、よろしくお願いします。

名門大洋フェリー「おおさか2」乗船

2016年01月21日 | 航空・船舶
1月16日九州への帰省に名門大洋フェリー(以下、「名門」)を利用しました。
大阪南港発第2便、昨年9月に就航した新造船おおさか2です。





このダイヤ2014年9月、2015年1月にも乗船している名古屋方面からは使い勝手の良いダイヤです。

昨年は8月に関西~北九州でライバル関係にある阪九フェリー新造船いずみ(以下、「阪九」)に乗船していることから、両社新造船の比較もしてみたいと考えました。

ただし今回は単独ではなく、妻も一緒に帰省となりましたので部屋がシングルではなくファーストBになった事と、新門司港着岸後のゆったりステイなるものがないので、船内をまんべんなく見て回ることができなかったことが少々残念な結果に。

と言うわけでやってきました大阪南港、18時30分からの乗船までクルマで待機です。
まずは、1年前乗船と変わったことから。

■新造船にバトンタッチ
これは先にも紹介しましたが、2015年9月に就航したばかりのおおさか2(同じく11月に就航したきたきゅうしゅう2が在籍)です。
これまでのふくおか2、きょうと2は第1便へとコンバートされています。

■乗船時の手続きの簡素化
予約や支払いをweb上で行うことは変わらないものの、これまで乗船手続きは乗船名簿とクルマの車検証を持って受付へ行く必要があったのですが、今回は予約時に印刷したバーコード入りの予約確認書を持っていれば、駐車場にいる係員がバーコードリーダーで読み取り、クルマに乗ったまま航空機で言うとこのチェックインが完了すると言う優れものです。



■乗用車駐車場へのEV充電装置設置
乗用車フロアにはEV車の充電装置が10台設置されています。この日の使用はありませんでしたが、今後20年は現役として運航されるでしょうから、多くの利用が見られる日も遠くないでしょう。





■乗用車フロアと客室エントランスが同一フロア
狭い階段を上って客室まで行く手間が省かれました。境は幅の広い自動ドアなので、大きな荷物を持っても普通に行き来できます。



その先インフォメーションで個室のカギを受け取り7FLの313号室へ。
この日のお部屋はファーストBと呼ばれる部屋で、ベッドが2つ、畳敷きに寝具が一組置かれた和洋室3人部屋です。
部屋内にはテレビ、洗面台が設置され、エアコン空調も個別に設定できるものとなっています。







このおおさか2は、阪九と同じようにエコノミーいわゆる雑魚寝部屋がかなり淘汰され、ツーリストと呼ばれる2段式の半個室へと移行しています。残されたエコノミーでさえも、簡単な仕切り+100Vコンセント設置でパーソナル区画がはっきりしているところは阪九と同じです。

さて出港前にレストランへ向い夕食です。
名門各船ではバイキング形式となっており、この新造船もバイキングを踏破しています。この辺りは阪九との考え方の違いか、大きく異なる部分です。
どちらが良いかは微妙なところですが、個人的にはバイキングスタイルの方が好みです。





食事も終わり船内を見て回ります。
まずは6FL。船の顔であるエントランス/インフォメーション周りは、開放的な阪九ほど凝ってなく、これまでの名門を踏破している印象です。









このフロアには、インフォメーションのほか先ほど食事したレストラン、売店、ゲームコーナー、キッズルーム、コインロッカー、TVラウンジ、プロムナード、大浴場、客室としてはエコノミー(2等室)、ツーリスト(特2等室)、ドライバーズルームなどがあります。

上がって7FLは、ファースト(1等室)、ツーリスト(特2等室)と言われる個室、シャワールーム、TVラウンジ、展望ルーム、展望デッキで構成され、8FLはスイートとデラックス(特等室)と展望デッキとなります。



21:00頃でしょうか、船は例によってイルミネーションの明石海峡大橋をくぐります。
次の瀬戸大橋やしまなみ海道は夢の中なので、強風の中夜景を楽しみます。







その後は船内に戻り大浴場へと。
浴槽はいたって普通ですが、洗い場が一人分として「下部まで」区切られていること、一般的な混合水栓であることが評価できます。

さてこの船には、阪九同様に船内無料Wifiが整備されています。
洋上を走ることからして、阪九同様大きな期待はしていないのですが、試しにPCを繋いでみます。
Wifi機器の位置、接続している乗客の数などの影響か、阪九よりも少し早く動くようです。と言っても決してサクサクといったレベルではありませんので、期待しないほうが良いでしょうね。

その後はベッドに入り鈍感なのかまったく揺れは気にならず、翌6時すぎまで十分な睡眠を確保しました。
チョイと身支度をし、6:50から営業のレストランで朝食を取ります。
品数は夜に比べかなり減りますが、洋食、和食と好きなものを選べますので朝食としては問題ないレベルです。

ゆっくり食事をすると、新門司港着岸まで1時間を切っており、右手に陸地(おそらく部埼灯台~青浜)、左手先に第1便ふくおか2&北九州空港が見えてきます。九州に戻って来たことを実感します。



定刻8:30 おおさか2は着岸、12時間超の楽しい船旅の終了です。
クルマに向かう通路も広くとられ、同一フロアであることから、我先にと急ぐ必要もありません。ゆっくりクルマに向かいます。
8:40過ぎに新門司港に上陸です。

満足のいく船旅でした。

昨年乗船した阪九の記事でも書いたのですが、阪九には阪九の、名門には名門のスタイルを踏破しながら、乗客の快適性、パーソナル性の向上にチカラを入れてるように感じます。
10年後あたりに登場するであろう両社の新造船がどのようになるのか、また興味深いものです。

今後、両社の新造船についてまとめることが出来ましたら、紹介したいと考えています。

注:おおさか2、きたきゅうしゅう2、ふくおか2、きょうと2の「2」は正式にはローマ数字ですが、機種依存文字となる為、アラビア数字で表しています。
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