軽野造船所 広報部

講座・デザイン・ガイドなど、歴史を核にした様々な事業を行う「軽野造船所」の活動をお伝えしていきます。

volcano with KOTOSHIRONUSHI (造島神話)

2024-06-08 04:54:36 | 商品解説
歴史をテーマしたデザインを作成する軽野造船所の商品である「造島神話(volcano with KOTOSHIRONUSHI)」をデザイン中にもある下田市の白浜海岸にて撮影してみました。

三嶋明神とされるコトシロヌシの神が、伊豆諸島の島々を噴火させて島を造り、島の出来た順番、降り立った三宅島から白浜、広瀬、三島へと移り行く様をデザインしています。

ご購入は以下のリンク先にて。
https://karunozosen.base.shop/


ご当地商品として取り扱ってくれる販売店も募集しております。



Castle of raising a SOUN (早雲旗揚げ)

2022-09-29 05:40:42 | 商品解説
Castle of raising a SOUN (早雲旗揚げ)

各地で歴史を地域おこしの素材にする事が行われて久しい昨今。
その中では小田原市を中心に、戦国時代の関東地方に覇を唱えた北条氏に関しては、かなり古くから取り上げられていたと思います。
北条氏を素材とした商品も数多ありますが、しかし北条氏の祖となった「北条早雲」に関しては余り見覚えがありませんでした。

そもそもは、自分が歴史講座をするにあたって、その講座内容に合わせたデザインTシャツを着用して講座を行っていたのですが、早雲の講座の際には早雲公の商品がありません。
当初は、自分で画像加工してアイロンプリントで作成していましたが、それを見たデザイナーの友人が、「ちゃんとした物を作ったらどうでしょう」と持ち掛けられ、制作に至った次第です。

大半の歴史物デザインは、「和柄に漢字、家紋だけ」「武将のキャラクター化」といった所ですが、私の目指す所は「物語が語れるデザイン」です。
ある意味、その場でデザインを指差しながら、歴史講座を披露できる作りです。
その為、対面した人に説明が出来るようにフロントプリントです。
デザイン意図やデザインに込められている背景も解説したカードも添付しています。

ここでの販売も行いますが、北条氏に所縁ある地域(小田原市・伊豆の国市・沼津市・三浦氏・鎌倉市・井原市など)の土産物などに如何でしょうか。
取り扱って頂ける土産物店・ミュージアムショップ・温浴施設などをご紹介いただけると幸いです。

ヘダ号&ディアナ号缶バッジ

2020-03-17 04:20:51 | 商品解説
軽野造船所では歴史を伝えるデザインを作成しております。
以前より、
幕末の日本へと国交を結ぶべく来航したロシアのプチャーチン提督。
提督以下、500名が乗船していたディアナ号が、国交交渉の為に停泊していた伊豆下田にて、安政の東海地震に遭遇。それに伴う津波を受けて大破してしまいます。
大破したディアナ号を修理するため、西伊豆の戸田へと曳航中に宮島沖(現富士市)にて暴風雨に遭い、沈没してしまいました。
幸い、乗員たちは沿岸住民の懸命なる救助活動によって死者を出さずに済みましたが、500名のロシア人たちは帰国する術を失ってしまいました。
そこで幕府は、これを洋式造船術の習得する機会として、代わりとなる船の建造を申し出ます。

建造地は西伊豆の戸田。当時、三千人ほどの村に伊豆の船大工が集められ、500名のロシア人達と協力して造船が始まります。
戸田は波静かであり、湾口が狭いため外洋から湾の様子が見えずらいという地の利もありました。
ことばも通じず試行錯誤の中でも三か月で代船は完成。プチャーチン提督は世話になった戸田への感謝を込めてヘダ号と命名します。
元々の目的であった日本との国交交渉も進み、日露和親条約が締結。乗組員たちは無事、帰国する事が出来ました。

ヘダ号は後に日本に返還され、幕府は同型の船を4隻建造します。
この時のヘダ号建造に関わった船大工たちは、オランダに最新の造船術を学びに留学したもの、咸臨丸に乗船した者、海運会社・造船会社を設立した者など、日本の近代化に重要な働きをする人物を輩出して行きました。

この日本とロシアの友好を伝えるディアナ号とヘダ号の缶バッジセット。
この由来を伝えるカード付きです。
現在は「道の駅 くるら戸田」の売店にて販売しております。