あまりにひどい・・・というより、これは単なる暴力行為として犯罪行為にあたるのではないのか。そんな感想を持たざるをえないのが、今話題になっている日大アメフト部の殺人タックル事件(あえて事故でなく事件と記す)だ。
すでにテレビや新聞、ネット等で数多くのニュースになっているので、今更感はあるが、6日の定期戦の第1クオーター、関学大の最初の攻撃で、2年生QBが味方にパス。その約2秒後に背後から突然、日大DLのタックルを膝付近に受けた。
まずは、その動画をご覧いただこう。アメフトのルールに精通していなくても、このタックルがいかに異様かよくわかる。
「普通に道を歩いていて、後ろから100キロの選手に全力でタックルされることを想像していただきたい。命に関わる事故につながる可能性があった」と関学のディレクターの談が出ているが、個人的には訴訟にすべきだろうと思う。
というのは、この事件発生後、日大の監督のコメントとしてこんなことが出ているからだ。「あれぐらいやらないと勝てない」と・・・正当化かよ。
実際、この試合でもこの選手はその後も計3度の悪質プレーで日大DLが退場しているから、これは確信犯と思うべきだろう。
関係者によると、日大の内田正人監督は試合前、コーチや選手が集まるミーティングで「最初のプレーで相手のQBにけがをさせる。何か言われたら『監督の指示』と言っていい」との趣旨で選手の名前を挙げ、指示をしたという。
その後の一部民放の報道では、選手本人から「監督の指示でやった」とも流れている。
その監督は、この事件の直後の関西大との試合は続け、事件が大きく報道されると雲隠れしている様子。おい、出てこんかいと。
関学の抗議はむべなるかなだし、日大の対応も不十分だろう。
今のところ、当該の監督からの謝罪やコメントなどはない様子だし、コーチと選手が謝罪に行きたいと申し出たとの話はあるが、そこに監督がいないのはおかしいだろ。
ルールの範囲で勝つためにあらゆる手を駆使する、これは許されるだろう。だが、この行為はやられた本人もだが、やった選手にも大きな傷となるだろう。
すでに、この後試合を予定されていた立大・東大・法大が安全性が担保されないとして試合中止を申し入れた由。
推定でものを言ってはいけないが、日大の監督が言う「あれぐらいやらないと」は本音で、こんな大ごとになるとは思っていなかったはず。
今やスポーツ庁まで動き出しているこの事件を考えると、選手には申し訳ないが、一度日大アメフト部は解散まで考えるべきではないのか。
もちろん学生スポーツである以上、最大の悪は監督である。その本人を含め、関学の求める日大の回答期限は今日である。
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