小生がご縁をいただいている噺家さんといえば、小辰改メ扇橋、風柳、さん花あたりが思い浮かぶが、そのうちの一人、さん花師から池袋演芸場の9月下席の昼の部でトリを取るというご案内をいただき、及ばずながら応援をと出かけてきた。
備忘録的に、噺家さんの記録だけしておきたい・・・開口一番は二之吉で「転失気」、失礼ながら落研の匂いがした。
続いて扇太の「あわびのし」、柳勢の「風呂敷」、左龍の「長短」と続く。なんとはなしに昭和の頃の寄席の匂いがしてきた。
漫才をはさみ、はん治が「粗忽長屋」これを15分でやるところは、やはり昭和の寄席だ(汗)。そして続いて圓太郎の「かんしゃく」。これが抜群によかった。
失礼ながら、大きな名前だし、実力も十分、もっと売れてもいい噺家さんなのになあと・・・ここで中入り。
再開後、小平太の「つぼ算」、小団治の「蛙茶番」、紙切りがひざに入り、いよいよさん花だ。
お子さんが生まれたとのことで、そんなエピソードを語りながら始めたのは・・・おっ、「棒だら」だ。
以前真打披露興行のときに聞いて以来だが、当然その時より磨きもかかってきたような・・・
とはいえ、あえて書くと、ちょっとデフォルメが強いかな・・・とも。これも個人の感想だが、知らない人にはセリフがわかりにくい部分があるかも・・・と。
とはいえ、鈴本の4時間コースに比べるとコンパクトで、体力的にもちょうどいい興行で、池袋って入れ物といい、ちょうどいいなあと。
さん花師にはますます期待である。
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