アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

桂米朝トリビュート落語会

2011-07-28 17:30:39 | 落語
桂米朝といえば、上方落語の中興の祖としてほとんど没落寸前の上方落語を松鶴、春団治とともに立て直した大功労者である。特に、埋もれていた噺を復刻した点でも素晴らしい功績者であり、人間国宝にして落語界史上唯一の文化勲章受章者でもある。


 その米朝の展覧会が新宿紀伊国屋書店で開催され、またそれにちなむ落語会が行われるというので出かけてきた。
 米朝トリビュートと題した会、さすがに米朝が登場する会のチケットはとれなかったが、ひいきの米團治が登場する会である。

 冒頭、米團治・ざこばという米朝の弟子に加え、円歌・花緑という米朝にご縁のある江戸の噺家のトークで開幕。
 続いていきなり米團治が登場、緑のきれいな高座着がいかにも米團治らしい。ネタは「青菜」であった。うーん、相変わらずいい出来だが・・・今月二回目だからなあ(汗)

 そして続いて出てきたのが、円歌。始めたネタは・・・おお、「中沢家の人々」だ。少なくとも小生、このネタは三十年以上聞いている。
 っていうか、川柳のガーコンともども・・・偉大なワンパターンのひとつかも・・・とはいえ、しっかり楽しませてもらって中入り。

 それにしても紀伊国屋ホールって、今となっては椅子も狭く、前後もきつい。学生時代から変わっていないので、快適とはちょっと言いがたい。
 などと考えているうちに、後半は花緑で開幕。米朝に稽古つけてもらった「天狗裁き」であった。米朝が、このネタでは「好きにやりなはれ」と言ったというが、花緑らしいアレンジが強烈に出ている。

 最後に出てきたのがざこばである。天神祭りのマクラから始めて、何をやるのかしらん・・・と思っていたら、うん・・・聞いたことない噺だぞ。
 どう見ても古典のようだが、江戸では聞いたことがない・・・もちろん、楽しく聞けてはいるんだが・・・

 終わってから、恒例のネタ一覧で確認しようと思っていたが、それが出ていない(汗)
 うーん・・・と、会場から出ながらスマホで検索した小生、「遊山船」というネタであることが判明した。むむむ・・・落語を真剣に聞くようになってかれこれ35年になるが、恥ずかしながら初めてという・・・いやあまだまだだなあ。
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