読者の皆さんは今年年賀状を何枚出し、何枚受けられただろうか。
小生個人で見ると、かつては200枚以上出し、それと同等に受けていた。今の感覚でいうと、そんなに多く・・・かも知れないが、当時はそんなことはなかった。
職場の上司などは500枚は出していると言っていたし、直属の上司はもちろん、関連部署の方々、お取引先など足していくとあっという間に増えていく。なんとか200枚に抑えたいという状況だった。
当時から、12月30日までは勤務していて、1月4日には再会するのだから、わざわざ年賀状を出す意味があるのだろうか・・・なんて思ったが、それが社会人のマナーだと言われて、そうしてきた。
転勤の度に出す相手は増え、一番出した頃は250枚を超えていた。
そんな小生も上司と言われるようになり、もらうのが増えると、なかなか返事がたいへんになってきて、まず職場で「4日にお会いする方には返信しない」宣言をした。
その頃から、そもそも年賀状って出す必要あるの? という空気も広がってきた。かくして少しずつ枚数も減ってきて、今では100枚を少し超えるくらいになってきた。
退職直前の職場の部下から「会社の人間には、年賀状を出さないのが常識ですよね」と言われて、なるほど・・・そこまで来ているのかと。
と、ノスタルジーめいた話を置いて、今年感じたことを記すことにする。
ひとつはここ数年の傾向だが、「これを最後に年賀状を辞めます」宣言がいよいよ増えてきたこと。たとえば、退職を機にとか、何歳になったのを機になんてパターン。
今年はそれに加えて、「平成が終わるのを機に」というのが見られた。少なからず小生もいずれ・・・と。
もうひとつは一切手書き文字のない年賀状が増えてきたこと。昭和のオヤジにとっては、最低でもひと言書いて添えるというのがお約束だったが・・・
サラリーマン川柳の以前の優秀作品に「年賀状 困ったときには また飲もう」というのがあったが、今なら「年賀状 困る相手に 出さないね」だろうか。
っていうか、そもそも職場で直筆で字を書くということがなくなってきている。小生も退職後、気がつけばペンだこが小さくなっていた。
正しくは、在職中から小さくなってきたのだろうと。文字を書かないことが常識になりつつある現在、年賀状という慣習の絶滅も近いのかもしれない。
思えば、かつてはプリントゴッコのCMで「国民行事だ」なんて言っていたことが遠い昔のことになってしまったなあ・・・
あれから、ワープロでの年賀状、そして今ではパソコンソフトを使用して・・・それでも手書きは必ず何か入れている、今では絶滅危惧種の昭和オヤジ、それが私です(苦笑)
最後に、先日とある噺家がやっていた小噺を・・・
「大変だよ、今年を最後に年賀状を辞めますというのが届いたよ」「それのどこか大変なんだよ」「いや、この人これが今年で3年連続なんだよ」・・・小生も気をつけなくちゃ(爆)
学生時代は、小筆、今は、簡易的な筆ペン。
添え書き部分はペン(かつては万年筆)ですね。
私の知り合いで「添え書きに太めのエンピツ」という人がいます。
学生時代から変わらぬ“その人の文字”を見ることは、少なくなりましたが、文字を見れば誰かわかる、その嬉しさは残っています。
宛名が手書きというのは、素晴らしいですね。達筆かどうかは別にして、丁寧に書かれたものか否かはひと目でわかりますし、その方の心が感じられますよね。
むしろ今では、手書きの文字は失礼だなんて思っている人も多いかと。