アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

蘇我氏の邸宅跡発見?に寄せて

2005-11-15 06:33:11 | 薀蓄
以前から何度か取り上げているように小生、歴史マニアである。そんな歴史マニアの心をくすぐるニュースが入ってきた。奈良の明日香村で蘇我氏の邸宅と見られる住居跡が発見されたというのだ。

 場所はかの有名な甘樫丘のふもとだという。だとすると、日本書紀の記述と一致することになる。うーん、ロマンだ。
 まあ、もともと古代の焼けた土器などが出ていたところの近くということで、立地的にも期待されていたということなのだが…

 記紀については、神話としてその内容の真実性に疑問を持つ向きもあるが、万世一系の天皇家の正統性を主張する目的があった本と見ればよい。
 当時の政治環境からすれば、まだ天皇家絶対の政権が確立されておらず、与野党入り乱れての連合政権みたいなものだったはずなのである。

 その意味で、「大化の改新」の意義は大きかったはずである。何しろ蘇我氏が天皇だったという説まであるくらいなのだから…
 日本書紀的には、蘇我氏は国賊的な扱いとなっているので、なんとなく忠臣蔵の吉良上野介のごとき、悪者のイメージがある。

 だが、吉良が領地では大変評判のよい大名だったように、蘇我氏についても冷静に見てやる必要があるだろう。天皇家が正しかったのでなく、勝ったから正しくなったのだから。
 故大羽弘道氏の書いた「銅鐸の謎」(光文社)では、銅鐸を蘇我氏にちなむ祭器とし、歴史的な常識をひっくりかえす説を提示していた。

 昭和40年代の話なので、読者のほとんどがご存知ないことと思うが、一時センセーショナルな話題となったものだ。
 ちなみに大羽弘道氏は、専攻がオリエント学者であるが、後に「邪馬台国は沈んだ」なんていう本も出し、キワ物的なブームの火付け役ではあった。

 銅鐸の謎では、蘇我氏が古代出雲大社のごとき、超高層建築まで建てた記録があることが記されている。この内容は信憑性がないものとされているが、今回の発見や、古代出雲大社の高さが今の倍の48mあったことも明らかになっていることなど併せると、再評価の気運も高まるかも知れない。いずれにしろ、ロマンだなあ・・・
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8 コメント

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この地味目なネタに ()
2005-11-15 17:12:33
皆さんがこんなにコメントいただけるとはです。



ときみかさん

本当に、これほど神話であれ、歴史であれ、自分の国のこと知らない国民て・・・ですね。でもときみかさんも歴史お好きで嬉しいです。



すぽっとさん

あいかわらず、ネタへの嗅覚鋭いです・・・っていうかほとんど小生と同じでは(汗)



ちなみに、ミマキイリヒコイニエ~第十代の崇神天皇のことです。



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↑上の (すぽっと)
2005-11-15 16:19:20
アタシです。。。



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ちなみに (すp)
2005-11-15 16:17:58
これも。。。何となく心にひっかかってました。。。記事になるかと。。。(笑)



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歴史、と言うか (すぽっと)
2005-11-15 16:16:20
こうした「考古学」の世界ってホントに地道な努力ですよね。でも先に土器が発見されたりしているので期待でいっぱい、やりがいがあった事でしょうね。





>ミマキイリヒコイニエ



カタカナ苦手なすぽっとです。

だから世界史が苦手。。。

でもこれは日本史。。。



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日本の古代史 (ときみか)
2005-11-15 13:08:34
好きです。歴史。

(大学では古代ローマ史を研究していましたが)



漢字があんまり好きではなかったので日本史は選択しなかったのですが、古代日本史は小学生の頃にとっていた「学研」の付録についてきた「マンガ 日本の歴史」(だったっけな?(汗))で好きになり、日本書紀とか読んだ記憶があります。



日本人って、自分の国の神話を読んだことがないひとがほとんどだそうですね?
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ハハ・・・ (ゆきこママ)
2005-11-15 09:54:04
やたら長くてでも難しい漢字はないんだけど読めなかったのと、カタカナなのに読めなかったのは覚えている(汗)
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おお、読んでましたか ()
2005-11-15 09:03:58
ゆきこママさんも読んでましたか。

正勝吾勝勝速日天忍夫耳命とか、ミマキイリヒコイニエとか覚えてます?って、覚えてたら病気かも(笑)
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「邪馬台国は沈んだ」 (ゆきこママ)
2005-11-15 08:41:52
昔(笑)読みました。

邪馬台国は本当はどこにあったのか、などと興味津々だったのを覚えています。



歴史、特に日本史は大好きでした。。。ロマンですよね。。。。。



また、何か、本でも読もうかな。
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