真面目な「ウッふん」

少し前になるが、ヨガの大会で特別講演を聴く機会があった。東京医科歯科大の教授で藤田紘一郎先生という方の講演だったが、まことに新鮮かつ興味深いものだった。

　先生の著書に「笑うカイチュウ」とか「ウッふん」とかがあるが、要は寄生虫やウ○コが、健康にどれだけのものをもたらすかを研究されていると言えようか。
　一口で言うと、今の日本人は、どんどん滅菌できれいになることで、健康的に汚くなっているということだ。不健康なだけならまだしも、Ｓ○Ｘも弱くなっているという。

　また、食品に大量に含まれている防腐剤の影響で、今の日本人の体は腐りにくくなっているという。つまり、死体が腐らないし、排泄物も腐りにくいというのだ。
　これが環境に与える悪影響について、先生は著書の中で書かれているが、当日の講演では、回虫などの体内寄生虫がいかに健康にいいかを話されていた。

　詳細は避けるが、皆が寄生虫をお腹の中に飼っていた頃の日本人には、アトピーなどは皆無だったという事実に、寄生虫が関与していたことを科学的に立証されたという。
　むむむ、まじめな話、最近ますます健康オタクになりつつある小生だが、こう考えると我々は、すすんで不健康になる道を歩んできたのかも知れない。

　寄生虫がいると不健康だからといって駆除し、さらには寄生虫の原因となる肥料を排除し、さらにさらに虫が付かないように農薬一杯の野菜を食べる。
　加工食品では、腐るとお腹を壊すからと言って、防腐剤を加え、抗菌グッズとともに異常なくらいに手洗いを励行・・・その結果、ひ弱で活力を失い、日本人は世界一のセックスレスになった。と先生は説かれている。

　ということは、小生もまずは防腐剤まみれの加工食品を避け、有機野菜中心に切り替えていけば、健康でチョイ不良なオヤジになれるということか（汗）
　よーし、まずは食生活を改善し、ギンギンに元気になったらエルメスやクリステルと・・・って、やっぱりそこに行くのかよって（爆）

　まずはとりあえず、ベジタリアンを目指そう・・・えっ、お前はベジタリアンじゃなくって、ジロリアンだろうって・・・はあ（爆）ああ、健康への道は遠い・・・

　まじめにこの話に興味を持たれた方は、講談社文庫の「ウッふん」をお勧めしま～す。