ご存じ日本秘湯を守る会のお宿巡り。今回訪れたのは松川温泉「峡雲荘」というお宿だ。場所は八幡平の奥の方。
盛岡からバスでひたすら行き付いたところにある。ざっくり言うと、盛岡の北西で秋田県や青森県の県境にも近いというところ。
当然、極めて雪深くさながら秘湯だよ、まさしく秘湯だよって・・・施設はリニューアルされた由だが、設備的には山荘とか湯治場に近いというもの。
実際のところ、湯治よろしく一人で連泊されている方も多い様子。お風呂は男女別の内風呂と混浴露天風呂、それに女性専用露天風呂のみ。
また、日本初の地熱発電所や地熱を活かした染め物工房はあるが、この季節にとても歩いて行けるレベルでもなく、近くに観光スポットがあるわけでもない。
よって、お風呂はいつ行ってもそれなりに混雑していたし、湯気がすごくて内風呂は撮影できなかった。
頑張って混浴(といっても実質男性専用の)露天風呂の撮影をしたのが、こちらの写真たち。サイズはそれなりだが、内風呂から露天風呂まで裸足で凍り付いた道を歩くのは辛かった。
距離にして、約10メートルくらいか。それだけにお風呂に入ったときの気分は極楽そのものだった。温泉は適温で長く入っていられるもの。といいつつ、写真のタオルは、零下10度を超えていたため、カチカチに凍ってしまった。
硫黄臭の強い酸性の温泉は身体を芯から温めてくれる。高湯温泉のそれよりは硫黄臭は強くないが、それでも布団に入ると体がポカポカして、ドキドキして寝付きにくいくらいだった。
ひたすら温泉に浸かり、ご飯をいただく・・・こんなシンプルな温泉もめったにない。ただ、内風呂にはシャワーはもちろん、温水の出る蛇口もない。
あがり湯用に貯めたお湯で洗うというワイルドさだ。よって観光をしたくて、ついでに・・・という方はもちろん、快適な設備を求める方にはお勧めできない。
さりながら、抜群の温泉と秘湯感を味わうには最高のロケーションであり、このお宿のリピーターも多い様子。
小生ももう少し近ければ、間違いなくリピーターになるのだが・・・いかんせん、自宅を8時前に出て、宿に到着が14時というのはなあ・・・
仮に小生が現職で東北方面に赴任となっていれば・・・なんて考えつつ、たまには行きたくなりそうな。
紅葉の季節の見事さは特筆ものという・・・その季節にはぜひ・・・と。
例によって、食事やその他は別稿にて。
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