小生、およそ真面目とは言い難い学生生活を送ったし、当然ながらOBとしてもたいした役を担うなんてことはありえないが、それでもたまには所用があり、三田に出掛ける。
先日も、山食に用事があり出掛けてきた。時節柄、キャンパスに入る際も検温などをやっていたが、入るとすぐに行列ができている。
むむ、これは? と思ったら、ワクチンの職域接種だった。なるほど・・・そういえば、近頃の学生は真面目に授業に出てるらしいが・・・
と、教室を覗くことができた。換気のため、入り口を開放しているようだ。満席だと200名くらい入れる大教室に、学生は一桁しかいない。
先生は女性で、黒板の内容から見ると、経済学の授業のようだ(←商学部かも知れないだろ)。遠くから見ているので声までは聞こえなかったが・・・ことによるとオンライン授業と併用?
なんて思いながらキャンパスをウロウロすると喉が乾いてきたので、自販機で水を・・・せっかく来たので、大学オリジナルの水にしたりして(苦笑)
そのあとも現役の学生の時にはまったく縁のなかった演説館に行ってみたりして、気分で時間を調整してから山食に向かった。
用事自体はすぐに終わったのだが、毎回こちらに来る度、当時もう少し真面目にキャンパスに通っていたらもっとちゃんとした人間になれたのかしらん・・・とか。
三田には来ているものの、キャンパスまでたどり着かずに手前の雀荘に入ってしまう日々だったなあ。
今では、学生はもちろんサラリーマンでも麻雀をやる人は激減していて、雀荘自体が学生街でもサラリーマンの街でもほとんど見かけない。
という目線で田町駅からキャンパスまでの商店街を見ると、数年前と比べてもたくさんのお店が入れ替わっていることに気付く。
現役の学生の頃は、多くの店が長く経営されている様子だった。そして古くからお互いに付き合っているので、学生も含め、ちょっとしたコミュニティができていた。
今では、学生も真面目に授業に出るし、喫茶店にたむろして・・・なんてことも少ないし、お店同士のつきあいもほとんどない様子。
そうやって考えてみると、昭和12年からやられている山食は実質学食みたいなものだが、ずっと、ここでやっていることの意味や価値を感じる。
数年に一度立ち寄る度に、変化と変化のないことを同時に感じるキャンパスは、小生にとっては第二の故郷でもある。
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