渓雲閣は、抜群の温泉をゆっくり楽しめる宿であるが、もうひとつのポイントがある。このお宿は、自らを「たぬきの宿」と称している。
どうも近くにある「むじなの湯」にならってということらしい。フロントロビーの脇には、トップ写真のようにたくさんのたぬきの置物があった。
中には、本物の狸のはく製もあったりした。当然のように大浴場の入口の暖簾などあらゆるところにたぬきがいる。
小生、以前京都にいる頃に、信楽のたぬきの置物が勝負ごとの縁起物と聞いたことがある。すなわち「他抜き」ということで、勝負に勝つという。
この宿ももしかして、他のお宿に勝つという思いがあるのかも・・・なんて思いつつ、いろいろ見ていたら、こんな金の袋を持つたぬきもいた。
さわると金運がつくそうな・・・ということで当然小生も・・・(苦笑)
さらにさらに、たぬきといえば・・・で、先代の柳家小さん師匠がこの宿に来られていて、色紙を寄贈していた。小さん師匠の絵は有名で、いかにも・・・というもの。ずいぶん懐かしい気がした。
秘湯の宿のスタンプも当然たぬきがデザインされているが、これがなんともかわいいもの。この印象はなかなかいい・・・
そうそう、こちらの宿の食事だが、一品ごとに派手さはないが、ハートを感じるもの。ちょうど、小生お気に入りの福島の高湯の食事っぽい感じか。
山ということで、海の魚を期待していなかったが、お肉は・・・とちょっと期待していた。ステーキが出たが、肉自体は平凡なものだった。
といえば、ちょっと期待はずれっぽいが、鮎の塩焼きやイワナの刺身など、ならではの食材も出て、なかなか美味しくいただけた。
実際のところ、宿泊費も含めて考えると、コスパは悪くないかな・・・って。何より抜群の温泉と、たぬきに癒されて過ごせる時間はすてきであった。
渓雲閣は、東京からの足も悪くなく、ちょっとしたときに行けることもあり、なかなかいいかも・・・って。
小生も、他抜きにあやかりたいものではある・・・
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