さて、うどんとかまたまソフトでひと休みした小生だが、出発まではまだ時間も少しあるので、参道から少し脇に行ったところにある旧金比羅大芝居(金丸座)に立ち寄ってみた。
こちらはその名のとおり、歌舞伎などを上演する芝居小屋で、天保6年(1835)に建てられた現存する日本最古の芝居小屋という。
もちろん、国指定重要文化財になっているが、嬉しいのは中にそのまま入りすべて見学できることだ。花道から入るといきなりこちらの写真のような光景が・・・
升席など、今の感覚でいうと狭いが、いかにもな風情が漂っていて、収容人員はすべての席で740人という。
もちろん舞台にも上がれて、せっかくなので見栄をきってみたりして・・・中には解説のスタッフもいて、チラッと話を聞いたが、今でも冷暖房は入れていないという。
当日は汗が出るくらい暑かったが、こちらは高いところにあるせいか、風が通り、それなりに涼しく感じた。
舞台の廻りの仕掛けはもちろん、すっぽんやかけすじ、せり上がりなどもしっかり備えられ、今の芝居小屋と変わらない。
実際に、今でも春には興行が行われるという。過去の興行の役者さんや演目のリストが看板になっていたが、大物がしっかりときていたことがよくわかった。
また普段は見られない、舞台裏の支度部屋や奈落の様子なども見られて、大変貴重な体験ができた。
もちろん、今の歌舞伎座などと施設を比べられるものではないが、基本的なものは今でも通用するというわけで、これが江戸時代のまま残っているというのはすごい。
見栄をきっただけではなく、一力茶屋場の大星由良助になりきり、セリフを語りながら、芝居小屋を後にした。
さて、これから琴電に乗って高松へ向かおう。というところで、まだまだ続く(汗)
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