アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

第三回ザ・菊之丞

2012-10-15 05:25:28 | 落語
 時々開催されるお気に入りの菊之丞の独演会である「ザ・菊之丞」今回は第三回というが、前回は文京区だったが、今回は町屋。ラッキーなことに、最前列の中央付近。

 さて、開口一番はまめ緑、女流で花緑の弟子だ。ネタは前回聞いたときと同じ「たらちね」だった。そういえばかつてぽっぽちゃんがよくかけていたが、女流の前座にとっては、やりやすいネタなのかも知れない。
 続いて、菊之丞の登場。一席目は・・・おっ、「景清」だ。

 縞の高座着だったので、もしや・・・とは思ったが、やはりそうかって。例によって歌もきれいに入り、粋な感じがする。
 とはいえ、演出上のこととはいえ、やや満願の日に願いが叶わない? ときの悪態がくどいかな・・・って感じもしたが。

 全体としては、さすがに菊之丞。きれいながらもいい感じで聞かせてくれた。というところで中入り。
 そして、中入り後にゲストの文左衛門が登場。以前聞いて、ちよっとくどさが気になったのだが・・・と思いつつ、始めたネタは「笠碁」だった。

 結論からいくと、細かな表情で見せる噺だが、それなりによく仕上がっている感じで、なかなか面白かった。
 大きなガタイを活かして、二人のご主人の個性もよく出していたし、市馬や三三、花緑のそれとも違う感じがよかったぞ。

 さて、そして再び菊之丞の登場。今度はネタ出ししていた「らくだ」である。景清もらくだも、以前聞いたことがあるが、今日はどうだろう。
 以前聞いたときよりもメリハリが利いている感じで、テンポもよく、全体に軽快に運んでいった感じはよかった。

 例によってサゲまできっちりやってくれたが、この噺のサゲのとってつけた感って、なんとかならないものだろうか。
 考えてみれば、この噺。そもそも「らくだ」が死んだところから始まるし、サゲはストーリーとはまったく関係ない。なんとなく、後付で付けたサゲのような気がする・・・

 なんて帰り道、その日に菊之丞の師匠の円菊が84歳で死んだというニュースを聞いた。弟弟子の文菊の真打昇進で安心したのかも知れないが、なんとなくそんな節目の会だったのかな・・・と思った会となった。
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