二サスのシリーズというと、山村美紗の京都ものとか、西村京太郎の鉄道ものなんかがあるが、内田康夫の「浅見光彦シリーズ」もロングランだ。
浅見光彦シリーズが他のシリーズと違うのは、シリーズが長く続いているだけではなく、複数のテレビ局で流されていることだ。
小生がこのシリーズを意識したのは中村俊介のシリーズからだが、これはフジテレビ系だ。それに加えてTBS系や日テレ系もあった。
それだけに浅見光彦を演じた俳優の数も多く、こちらのサイトによれば・・・水谷豊、辰巳琢郎、沢村一樹、速水もこみち、平岡祐太、榎木孝明、中村俊介、国広富之、篠田三郎、高嶋政伸と10人もいる(順不同)。
この中の人気ベストテンなんて記事も見つかったくらいだ。
ご存じでない方のために、このシリーズを説明しておくと主人公浅見光彦は旅の記事を書くルポライター、毎回出かけた先で事件に遭遇し・・・後は二サスの定番となれば想像もつこう。
このシリーズは毎回出かける先が違うので、見ている方も旅に出掛けたような気分になるのが嬉しいところ。
ただ、他の二サスと決定的に違うのは、毎回事件に首を突っ込む際、警察につかまり、罵倒されながら身元確認される。すると警察の態度が一変し、捜査協力が得られるという。
というのも、浅見光彦の兄が警察庁の刑事局長だからで、同居している母親ともどもハイソなお家柄なのだ。
毎回感じるのは、浅見光彦はズルイ! と。だって警察庁の大幹部を兄に持つ以上、情報なども圧倒的に入りやすいわけで、他の二サスの主人公より恵まれてるだろうって。
ついでにイケメンで上品な彼に対し、毎回必ずマドンナが登場する。毎回このままいい仲に・・・と期待させてくれてそのまま終わるという・・・寅さんかよって(苦笑)
さらにシリーズが長く続いたおかげで、浅見光彦を演じた榎木孝明が中村俊介のシリーズでは刑事局長の兄を演じているという・・・
なかなかありそうでないが・・・まあ、かつては格さんだった人が水戸黄門になったりするくらいだからありか(苦笑)
また二サスの定番のアクションシーンとか、アリバイトリックみたいなものは少なく、淡々と上品にストーリーは進んでいく。
いつもの(?) 派手な二サスを期待する向きにはかなり佇まいが違う。浅見光彦はひたすら上品なあっさり感のある男だ。
個人的には速水もこみちと水谷豊はちょっと違うよなあ・・・とも思うが・・・と、平日午後の二サスをぼんやり見ながら、今日のマドンナは誰だい・・・なんてオヤジ丸出しな小生である。
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