いよいよ新元号、「令和」のスタートである。といっても、このブログでは何が変わるわけでもなく、日々徒然に書き尽くすので、引き続き皆さまにはよろしくお願いをする。
さて落語をやる小生としては、落語だけでなくいろいろなジャンルの周辺知識や趣味はあった方がいいわけで・・・とりあえず必修科目としては歌舞伎・長唄・小唄・踊りなどがあげられる。
長唄は落語に出てくることはほとんどないが、出囃子の多くは長唄からきている・・・むしろ、落語の中には都々逸とか端唄の方が登場するシーンが多い。
いずれにしろ、小唄・端唄・都々逸は小生にとってもなじみの深いゾーンでもある。そんな中、ルイーザが習っている小唄の会の発表会があると聞き、出掛けてきた。
会場はなんと「国立劇場 小劇場」・・・落語の世界ではこの裏手の演芸場がおなじみでこちらにはほとんど縁がないのだが・・・(苦笑)
というのも、入れ物の大きさがまるで違うからだ。小劇場といっても、こちらは700名規模で、落語の入れ物としては大きすぎるくらいで・・・
さて、その会は小唄の流派の創設90周年記念の大会ということで、まずはステージ一杯に並んだ大勢での演奏などが続く。
小唄の発表会などは初めての小生だが、少なくともルイーザの出る出番まではかなり時間がありそうだ。見ると一曲ごとに出入りしている方も多い。
そこで、外で少し休憩してから頃合いを見はからって再入場した。すると会場の仕立ても変わっていて、二つの小さなステージの仕立てで、片方がやっているときはもう片方がスタンバイ・・・ということで、スピーディーに展開するようになっていた。
一組の演奏は数分だが、何しろ総勢70組以上の出演ということで、すごいことに・・・
幸いルイーザの出番は早い方だったので、それほど待たなかったが・・・その前に何組か撮影の練習で撮らせていただいた。
小唄の演題には獅子頭・・・とか、なんと芝浜なんてのが出てきた。聞いてみると、落語の芝浜のストーリーそのままだった。
そしていよいよルイーザの出番だ。地味目な着物を着ている方が多い中、明るい色合いの着物であったゆえ、露出が出てしまい、少し飛んでしまったが・・・
もちろん、ひいきの引き倒しで他の演者よりいいようにも聞こえ・・・(苦笑)
さすがに、この後すべてを聞くほどの時間もなかったので、帰らせていただいたが、ときにはこうして半日どっぷりと小唄にそまるのも悪くないな・・・と。
それにしても、小唄・端唄・長唄と聞いてもほとんどの日本人は違いもわからないはず。っていうか、そもそも興味がある人の方がウルトラマイナーなはず。
自分の国の歌にこれほど興味を持たない国民って、実は珍しいのでは・・・と。思いながら、帰路についた小生である。
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