マタニティバッジ

小生、オヤジ世代として日本語の乱れも気になるが、公共スペースのマナーの低下については、憤りすら覚えるところである。わけても電車の中のマナーときたら・・・である。

　最近、通勤で電車に乗らなくなったため、あまり意識しないが、地下鉄の中で地べたに座ってお菓子を食べている制服姿の女子高生を見たときは絶句した。
　何か、別の世界の生物を見ているような気がしたが、コンビニの前とか相変わらず地べたに座っている若者は多い。

　電車の中では優先席などあってなきがごとしで、お年寄りが目の前に立っていても、優先席であっても譲る気配すらない。
　一般席で、大きく足を広げ、二人分くらいのスペースを取るなんてのはもはや常識であるが、オヤジやおばさんたちも似たようなものかも知れない(汗)

　まあ、それでもお年寄りはパッと見わかるが、微妙なのが妊婦さんだ。特に妊娠初期の頃などわかりようがない。
　ということで、東京の鉄道各社が共同で始めたのが、くだんのマタニティバッジだ。これをさげてもらうことで、妊婦さんに配慮をという仕立てである。

　オヤジにとってもこれは嬉しい。以前妊婦さんだと思って席をお譲りしようと思ったら、思いっきり嫌な顔で拒否されたことがある(苦笑)
　妊娠されているか、ただの○ブなのか、区別しにくいケースが多いのも事実だ。今後、このバッジが普及すればスマートに対応できるぞ、いいじゃないか。

　ただ、気になる点が二つ。ひとつは、このバッジを見ても無視されたりして、効果が出るのかどうか、懐疑的にならざるをえないということ。
　もうひとつは、関係ない人までこのバッジをやたら取得してしまうのではということ(汗)。若い女性たちの間で、席に座りたいときちょっとしたファッション感覚で流行ったりして・・・ちょっと、ありそう。

　朝の通勤時間帯の女性専用車両など、このバッジを持っていない人がほとんどいなくなったりして、いよいよ車両の中では席取りに火花が散ったりとか(爆)
　その結果、やむなく座席に「マタニティシート」まで登場したりとか・・・うーん、オヤジにとって、やすらぎの車両はいよいよ遠くなりそうだなあ・・・(涙)