アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

The 菊之丞@町屋ムーブ

2020-02-26 13:32:46 | 落語

小生お気に入りの噺家のひとり古今亭菊之丞、その独演会である「The 菊之丞」には、ほぼ毎回おじゃましている。

 

 というのも、席亭さんに以前菊之丞の会で面識をいただき、それ以降会員先行予約で取らせていただいているからだ。

 今回も最前列のほぼセンターという、抜群のポジションをいただくことができた。いつもはゲストが一人入るのだが、今回は菊之丞一人で三席やってくれるという

 

 さて開口一番は、女流のお弟子さんのまめ菊だ。以前からなんどか聞いているが、以前よりあか抜けた感じも・・・

 やや、声に不自然さがあるが、元気にやっているのは好感が持てる。この日のネタは「一目上がり」だった

 

 そしてさっそく菊之丞の登場だ。この日はネタ出しの「たちきり」がハメもの、いわゆる鳴り物入りなので、下座さんがいらしているため、三席ともハメものをやるという。

 ということで、始めたネタは・・・おお、「七段目」だ。最近では市馬や兼好のそれを聞いているが・・・

 

 むむ、やはり菊之丞だ。セリフ回しも軽やかで、このあでやかな高座着がよく似合う。市馬のそれとも兼好のそれとも全然違う。

 さすがに・・・というところで、噺が終わったところでいったん下がり、早変わりで着替えて出てきたときは、これまたいい色合いのアイボリーの高座着(トップ写真)。

 

 ここでネタ出しの「たちきり」を始めた。悲劇的な噺だけに、ともすれば、クサくなりがちなのだが・・・むむ、その頃合いも適度に、さりとて若旦那のくやしさもしっかり出ていて、さすがにいいじゃないかって。

 米團治の上方版とはまた違ったいい感じで中入りとなる。

 

 そして再開後は・・・ひょっとしたら・・・と思っていたらその通り、そう「法事の茶」だ。この噺は2008年の大銀座落語祭で聞いているが、思えば小生が菊之丞を初めて聞いたときでもあった。

 当時の菊之丞と今ではやはり違っていて、確実に進化していることが感じられる。今回は談志をやったとき(左写真)には笑ったこと笑ったこと・・・

 

 思えば、こうして同じ噺を同じ噺家が時間をおいてやるのを聞き比べることで、進化や変化が楽しめるってのは贅沢な気もする

 菊之丞がこの次12年経ったときにはどんな噺家になっているのだろうか・・・それもまた楽しみである。

 

 おそらく、そのころは菊之丞ではなくなっていそうだが・・・(汗)


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