美郷館は他の秘湯のお宿同様、温泉と食事で癒されに行く場所である。当然だが、温泉に行ってカラオケで楽しもうとか、宴会の後二次会はスナックで・・・なんてのはない。
逆に圧倒的な空間を感じさせてくれるのが、こちらのロビーだ。トップ写真のこれだが、天井の高さといい、贅沢に木を使った空気感といい、素晴らしいのひとことだ。
小生の知っているお宿の中では、この贅沢な空間ということでは、こちらと奥湯西川の「平の高房」が双璧である。
実は、この二軒のお宿には共通点がある。それは、この二軒が元々材木屋さんだったということだ。
そのため、木をふんだんに使い、大きな癒しの空間を作り上げたという・・・前稿でも少し触れたが、この温泉が発見された時、こちらのご主人が地元の町おこしになれば・・・と一念発起し、お宿を建てたという。
またロビーには八ッ場ダム建設の際に水没するはずの、巨大な木のこぶを飾ってあったりもする。その空間は、全体にゆとりとなっていて、渓流沿いのテラスやブランコなどもいい空気感を演出している。
このブランコは、真面目に乗ると、川に落ちそうな気分になり、ちょっと怖い(苦笑)
そして食事だが、派手な演出はないものの、しっかりした仕立ての料理が並び、質・量ともに満足度は高い。
パン生地で蓋をしたビーフシチューなどは、演出だけでなく、味もよく楽しめる。もちろん、イワナの塩焼きなどはお約束ともいうべきで、味も間違いない。
以前、こちらに秘湯のお宿のスタンプで招待で宿泊したことがあったが、その時に若旦那? とおぼしき方が、「招待で選ばれるお宿になる」というのは名誉なことです。
と、チェックアウトの際に挨拶してくださったのが、とても印象的だった。今回もチェックアウトの際に、若女将? とおぼしき方の対応が抜群に好印象だった。
都心からのアクセスもよく、関越に入って2時間ちょいで到着するお宿、いろんな点でお勧めどころが満載である。
三鷹市在住のFC東京サポにも、お勧めしておきたいところである。
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