アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

恒例市馬落語集、9月9日

2013-09-10 11:13:30 | 落語
9月9日重陽の節句、日本橋教育会館で市馬落語集が行われた。この会は完全に恒例となっており、会場に入るとその場で次回のチケットを手配するというパターンが続いた。



 今回も・・・と思って、並んだが次回は11月30日で、すでに別の会を押さえていたのでパスした。そんなそばからすでに年忘れ市馬落語集の案内も出ていたが・・・
 さて開演である。開口一番は市助、ネタは「一目上がり」だった。ずいぶんいい口調になったなあ、テンポも間もいいぞ・・・って感じになってきた。

 最初に聞いたのがこのときの道具屋。そのとき、2度目だかの高座とか聞いた記憶がある。3年でこんなに成長するんだなあと。(小生も当時は市輔と誤植してるが・・・)
 そして、お目当て市馬の登場。一席目は・・・お、おお・・・これは「茗荷宿」だ。けっこうレアな噺だ。まあたいして面白い噺でもないからなあ・・・

 といいながら、そこは市馬のこと。しっかりとウケもとり、時事ネタなど折り込みながら、しっかりと聞かせてくれる。
 中入り後は、再び市馬の登場で、ネタ出しの「大工調べ」だ。この噺、市馬では2009年に一度聞いている。それ以来である。

 パンフによれば、初めて市馬が末廣亭で主任をとったときのネタだという。逆に、今ではレアとなったネタだ
 この日はサゲまでやるとのことだったが、多くの噺家が、途中の啖呵を切るところまでしかやらない中、ちょっと興味もあった。


 4年前はちょっと啖呵のところで、微妙にもたついたか記憶があったが、今回は稽古も十分なのか、キレもよくさすがである。
 後半に入り、やや冗長な感じもしないでもなかったが、サゲの仕込みもバッチリ効いて見事な仕上がりとなった

 確かに、裁きものは地口落ちがお約束だが、このサゲもわかりにくくなっているかも知れないなあと。
 ただ、ふと思ったのは、この噺で、たいしたマクラもなしに45分かかったこと。さん喬ほどではないが、丁寧な作りこみをする市馬の演出だと時間がかかってしまう。

 先代の柳朝とか先代の可楽だと、20分台でサゲまで行っていたはずで、ぼちぼち市馬についても、セリフの刈り込みを始めてもいいかなあと・・・
 なんの文句もないお気に入りの噺家だが、さらに大きくなっていくことをファンの一人として楽しみにしたい。

 ときに、年忘れ市馬落語集のポスターしかり、弟子の市弥の「いちやぼし」のポスターしかり、ほとんど落語会のそれではない(爆)
 師匠につられて、市弥も完全にその世界に入ってしまったようだ・・・(苦笑)
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