アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

「平の高房」はコスパ抜群

2020-06-30 07:00:00 | 日本秘湯を守る会

平の高房は、温泉が抜群なことを紹介したが、小生がお気に入りになっているお宿のすべてがそうであるように、料理やおもてなしなどすべてにスキがないことがあげられる

 

 立派な玄関を入ると下足番のおじさんが対応してくれる。この時代に下足番のおじさんというのも希少だが、素朴で人柄がうかがえる方だ。早い時間に露天風呂から帰ると、このおじさんが気さくに「お風呂(加減は)どうでしたか」と聞いてくる。これもまたなんとも好きだ・・・

 玄関から大きな階段を登るとフロント・ロビーになるが、ロビーの広さ・屋根の高さは特筆もので、贅沢な空間が心地よい。

 

 建物は贅沢に木を使っていて、間取りもゆったりしているので、大きなお宿に見えるが、客室数はそんなに多いわけではない。

 ただ、階段が多く浴室や食事処までのアクセスがそれなりなので、脚の悪い方にはお勧めできないのが残念なところだ。

 

 その一方で売店がこじんまりしているのも秘湯のお宿っぽい。そして、料理だが・・・いつも定番料理の囲炉裏端の焼き物、イワナや焼き鳥さらに、一升べらという名物料理などに加え、マスの刺身とかすき焼き風の鍋など充実している。

 小生はオプションで栃木牛のステーキを付けてもらっているが、毎回抜群に美味しくて大満足である。

 

 その満足度をさらに高めるのが、凍結竹酒だ。こちらの社長のアイディアというが、竹に入れた日本酒の冷たさが抜群に食欲をそそる。

 その社長は、食事処でもせっせと働いている。文字通り汗をかいているのが見える。もちろん女将さんも給仕に忙しい。

 

 こちらで感じるのは、社長以下のスタッフさんがすべていいこと。いかにも純朴でお人柄のよさそうな社長。長身で上品な感じの女将さん、そしていつ来ても同じ顔ぶれで安心できる中居さんたち・・・冒頭の下足番のおじさんもその一人で、ESの高さがうかがえる

 それがゆえに、我々利用客にとっても居心地のいい時間とサービスを提供してもらえるという・・・

 

 秘湯のお宿は総じてESが高いと思われるが、こちらと大丸温泉、それに貝掛温泉と岩の湯はそれが意識できるお宿である

 朝の食事も充実しているが、その後は、ロビーでコーヒーがいただける。お菓子もついて至福のひとときだ。

 

 これだけの居心地のよさと、抜群の温泉に栃木牛を付けて、ビールや凍結竹酒をたらふく飲んで、仕上がりが約2万円というのは、きわめてコスパがいいお宿という印象だ。

 コスパがいいというと、安いことがすべてのようなイメージがあるが、提供されるサービスに照らしてどれだけの満足度? というのが本来のコスパのはず。

 

 温泉・料理・建物・おもてなし・・・すべてがよくて、このお宿のコスパは抜群というのが、小生の偽らざる評価である。


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