毎度おなじみ「日本秘湯を守る会」のお宿巡り。今回おじゃましたのは、南会津の湯の花温泉「末廣」だ。
一昨年から秋に来ていて、今回で三回目である。同じ福島の「吾妻屋」同様、客室も少なく、パーソナル感とレトロ感満載のお宿だ。
また、ロケーションも福島の中心部からは外れていて桧枝岐に行く途中、周囲に観光地も多くなく、そういう意味では秘湯らしいところだ。
ただ、東京から行くと、塩原温泉を抜けていく形で、車であれば意外に近い。今回も早めのチェックインで入館。
いい意味で愛想のないご主人が手続きすると、後は露天風呂に直行・・・だが、今回はコロナ騒ぎの関係で露天風呂が貸切専用になっていた。
そのため、男女別だったところが女性用のみ使用で貸切という・・・ただ、予約は不要で、空いていればいつでも・・・というスタイルで、気楽に入れる。
昨年は紅葉の季節で、落ち葉が湯舟に浮いているという風情があったが、今回は途中の峠を越したところからの雪模様で、まったく別世界だった。
いつものように貸切の内風呂、さらには内風呂と制覇し、一休み後、夕食前に再度入浴。翌朝は一面の雪化粧の中、露天風呂やら貸切内風呂などを満喫した。
こちらの泉質は透明でクセのないものだが、適温でゆっくり入れるのが魅力。お客様も我々のほか2組しかおらず、ゆっくりと温泉を楽しむことができた。
設備もレトロだし、温泉以外はなにもない・・・という文字通りの秘湯だが、小生のような年回りの世代にはなんとも落ち着く。
お風呂の案内の貼り紙も、こんな手書き(下右写真)の・・・悪く言えば雑なところもいかにも・・・という感じ。
おそらくお客様のほとんどがリピーターというのもよくわかるお宿だ。
最初に来るときに、福島在住の方に「湯の花温泉」と言ったところ、「ずいぶんマニアックなところに行くんですね」と言われたが、確かに来てみればその通りだった。
車でないとアクセスはかなり不便で、ここまでくるなら桧枝岐でもいいかも・・・とも思うくらいだが、冒頭書いたように、車なら意外に近いのも事実。
初回に来たとき、別のお客様が「歳とってからは、秘湯巡りはもうここだけにしています」とおっしゃっていたのもむべなるかなと・・・
食事等についてはいつものように別稿にて・・・
石湯の情報も、ありがとうございましたm(__)m
新しくなった石湯の写真のアップ、楽しみにしております。
昨年は橋も壊れていましたが、そちらも修復されておりましたよ。