仙壽閣に宿泊した翌朝、チェックアウトを済ませた小生、荷物と車を預けたまま、地獄谷野猿公苑に向かった。
野猿というと伊豆にも波勝崎という名所があるが、その経験からすれば野猿と接するときには極力手ぶらが一番なので、スマホと財布だけ持って出掛けた。
お宿から数分で野猿公苑につながる遊歩道のゲートがあり、現時点での野猿の出現状況が表示されている。前日はここで断念した。
今日もこの時点では出現していなかったが、1.6km歩いているうちに状況も変化するかもしれない。有料ゾーンのゲートで状況を聞いてからでも遅くはない。
遊歩道はほとんど平坦で、森林浴気分で快適に歩ける。やがて公苑のゲートが見えてきた。ここからはすぐ有料ゾーンの入り口になる。
到着するとスタッフが出てきて、「お猿の場所が確認できたので、まもなく公苑にやってくるはず」とのこと。それを聞き、入り口で待っていたお客さんたちも続々と入場した。
小生も入場したが、テレビなどでもよく取り上げられる露天風呂などがすぐ確認された。我々のイメージだと地獄谷の温泉に猿が入浴しに公苑に来るイメージだが・・・
実はお風呂に入るのは冬場だけで、この季節は入ることはないとか・・・むむ、それはちょっと残念だが。ちなみに温泉の温度は貝掛温泉のそれに近かった。
そして、猿がまだこない中、日陰で少し待とうと思い、山の中腹をぼんやり眺めていたら・・・一匹の猿の姿が目に留まった。
「来たっ! 」思わず叫んだところ、近くにいたスタッフが口笛のような音を出す。すると、次から次へと猿が隊列をなして山を下りてくる。この隊列には感動してしまった。
あっという間に公苑には猿がすずなりに・・・季節の関係もあり、子猿を抱えた親猿やあきらかに子供の猿などもたくさん。
お風呂に入る猿はいなかったが、たくさんの観光客があちこちにいる中、平然と遊びまわっている。
これはちょっと感激だが、波勝の猿よりおとなしいような・・・スタッフに聞くと、猿もルールを守れば危害を加えないと。
猿もたくさんいるが、出現情報のせいか、次から次へとお客さまがやってくる。さらに外国人のお客さまが多いことが目立つ。
野猿公苑の看板などに「Snow Monkey」という表示もあり、外国人にも有名なことがわかる。
ちなみに地獄谷温泉には人間用の温泉ももちろんあるが、湯治場のような佇まいで民宿程度の施設があるくらいだ。
遊歩道の帰り道、たくさんのお客さまにすれちがった。歩みの進まないお子さんがいたので、「お猿さんたくさん来てるよ」と伝えたら、たちまちぺースアップしていたのが印象的だった。
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