アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

武士の家計簿

2010-12-13 06:26:40 | つれづれ
映画マニアというほどではないが、小生映画をときどき見に行く。今回は、地味っぽいが歴史マニアとして気になった「武士の家計簿」を見に行った。

 主演の堺雅人は、ジェネラルルージュの凱旋で見て以来だが、派手さはないものの、いい感じを漂わせてくれる。
 ついでに言えば、西村雅彦・中村雅俊などの脇を固める役者もいい味を出していた。全体に地味な展開だが、いわゆる時代劇っぽい殺陣などは皆無、その意味では新鮮だ。

 見ているうちに、現代のサラリーマンとまったく同じだなあと、わが身にしみてきた。もっとも勤勉実直、マジメな主人公と小生は似ても似つかないが・・・(汗)
 さらに、ストーリーを見ているうちに、江戸時代の新井白石とか田沼意次とかを思い出してきた。学校での田沼意次の評価は異常なくらいにゆがんでいるが・・・

 そうそう、ゆがんでいるといえば、忠臣蔵の吉良上野介の評価もそうだ。地元では名君で知られる吉良氏だが、およそ悪役そのもののイメージがある。
 そもそも浅野匠頭が刃傷に及んだ部分も、ドラマや芝居と異なり、後ろから一方的に切りつけるという卑怯なものだったし、作られたイメージというのは恐ろしいものがある。

 芝居などでは、吉良上野介を見つけるのに手間取り、夜明けになってしまうことになっているが、実際はあっという間に終わったのが史実だ。
 もちろん、あの衣装なども作られたものであり、現実はそろいの着物ではなかったというから、当時のテレビ中継があれば・・・と。

 その忠臣蔵の外伝とも言うべき映画も続けて公開される。どうしようかしらんと思っているところであるが・・・
 話を戻そう。この映画では、そんなドラマチックなことは出てこないが、結果として、歴史の大きな節目の中で確実に生き抜いたという、いいストーリーになっている。

 なんとなく、終わっていい映画を見たなあ・・・そんな気になった。ワクワクドキドキを求める向きにはお勧めしないが、静かにいい映画を見たい向きにはお勧めしたい。
 それにしても、松坂慶子って完全におばさん役にハマるようになったなあと・・・(苦笑)
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