右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

少しずつ少しずつ

2013-07-01 21:56:24 | 読書
前回の記事に引き続き、読んだ本について。
いやぁ~、この一年間で読んだ本の数って、
過去5年か10年分の数(かなりアバウト)に
相当するんじゃあねぇって勢い。

がん闘病のエッセイで、
昨年出版された山口ミルコ「毛のない生活」。
すでに彼女は、毛のある生活へ復活。
ネットで見ると、いろいろ活動されていることが分かる。

先に読んだ闘病記より、
一文一文が短くって、
各ページにスペースが多い。
その分、入ってくる感情がストレート。
かなり、同調できる個所が多いこともあって、
あっという間に読み終える。
いつも思うんだけど、
自分の中でなかなかうまく表現できない思いを
的確にそのものずばりの文章にできる書き手って
つくづくすごい。

今、すっかり無くなった髪の毛がのび始めた私には、
彼女の過ごした日々が
すんなりと入ってくる。
その流れに自分を重ねて見ている。

すっかりショッピングから遠のいている。
ひと月のお薬代がかなりだからねぇ~
彼女曰く、たんすやクローゼットの中は
自分用のSelect Shop。

ごそごそ、ごっそりため込んだ布地の引き出しをひっくり返す。
目的のちっちゃいクッションを作る間も、
あれこれ見ながら、『いや~可愛いなぁ、この布』って。
当たり前だよなぁ、自分が好きで散々買ってきたんだから。
ということで、サイズが小さいのに、
かなりの種類を使い・・・

最近、またまた仰向けに寝れなくって、
健側を下にして寝ているのだが、
どうも術側のわきの下の部分が、
腕と体にぴったり合うと、塩梅がよくないというか・・・


ということで、寝るときに
この作ったちっこいクッションを
わきの下に当てとります。
後ろにあるのが、通常の大きさ。

起きたときには、もちろんはずれちゃってますが
寝入りのときに、気持ちがよければOK。
患者会の集まりで、ぴったりと合わせない方がいいとか
聞いたような気がするし。

自分の気の済むようにするのが一番。
そして、彼女からの言葉を、
今の、そして後々の私のために、残しておこう。

抗がん剤副作用に書いている箇所。

人それぞれなので、ある意味、
誰にも参考にならないし、
誰もが参考になるともいえる。

情報はあっていいが、
あまり気にしないことも大切だ。
気にしすぎると体が塞いでくる。
自分のからだの声に耳をすまし、
直感を大事にし、
それからなるべく気楽にすること。

私の受けた治療、飲んできた薬、
自分で研究し実践した食事療法、
すべて何がどう効き、効かなかったのかは、
わからない。
起こるときは、起こる。
そのときにどう選べとるかは個人の自由で、
そこで落ち着いた選択をし、
選んだら、気の済むまで
それとちゃんと向き合うのである。


そして、髪の毛がほぼ元通りになった彼女。

毛は、自分がどんな毛だったか、
なかなか思いだせなかったようで、
初めは間違った感じで生えてきました。
一生懸命思い出しながら、迷いながら、
自分探しをしながら生えていき、
ようやく本来の毛質を取り戻しました。
それにはそれなりの時間が、
やっぱりかかったのでした。

そして、「毛のない生活」以前より、
ちょっぴり強く、たくましい毛に、
なっていました。


私の髪の毛もまた、
たくましい毛になっていくのなぁと・・・
去年の今頃の自分と比べて、
穏やかな気持ちで過ごしていると、
つくづく感じる。

ありがたい・・・ね

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