富山県 高岡市
国宝 瑞龍寺
(写真をクリックしてね!大きく成ります)
サンダ-バ-ドに一人飛び乗り
夢中で訪ねた
ずい りゅう
瑞龍寺
曹洞宗高岡山瑞龍寺
加賀二代藩主≪前田利長公≫の
菩提を弔う為三代藩主利常公が
建立されたお寺です。
重要文化財≪総門≫を潜り
一路 ≪山門へ≫
目の前に一直線に伸びた石畳
その通路左右を白砂が囲みます。
波に見立てた白砂の海
回廊に囲まれて正面に国宝
≪仏殿≫が浮かび上がります。
回廊は冬の大雪に備え 腰高障子
足下は湿りを防ぐため通気口を
【雪国の殿堂】
威風堂々として重厚さを漂わせ
加賀百万石の威信を感じさせます。
平成九年≪山門≫≪仏殿≫≪法殿≫
国宝に指定
≪総門≫≪禅堂≫≪大庫裏≫≪回廊≫≪大茶堂≫
国の重要文化財に指定
江戸初期の禅宗寺院建築で
高く評価されています。
私が一番お見せしたい
≪国宝 仏殿の内部≫
は撮影する事が出来ません。
名工 山上善右衛門嘉広が
心血を注いだ力作「総欅造り」
入り口正面に階段
頭上近くに御本尊
≪お釈迦様≫≪文殊菩薩様≫≪普賢菩薩様≫
背景は煌びやかな飾りは一切無く
なんと「木の木目で描いた天空
たなびく木の雲海」
上層軒組は真っ暗で何も見えません
案内の方のライトに照らされ
かすかに浮かび上がる
扇垂木やエビ虹梁の絶妙な技
目の前の階段には一個の節の輪が・・・・
「尊い仏様には、俗人ではおそれ多い事
近づくことが出来ません。
それではあまりにも淋しいものです。
その節目から、はるか雲上の御仏を望めるように
作られているのです。」その言葉に
「我ところ構わず涙が溢れ出ました」
晴れがましいお堂ではなく
何と粛々と有り難い仏殿ではないでしょうか
薄暗く、明りの届かないところにされた
見事な細工
人間の精神の高みをかいま見る一時でした。
明治維新前は僧侶200人を抱えた
大寺院であったが廃藩置県後、
檀家を持たない前田家だけの菩提寺の為
はからずも縮小を余儀なくされ
ただ今復元の最中
再度お参りしたい御寺院です。
最後に≪法堂(国宝)≫
総桧造 中央に前田利長公の御位牌を安置
向かって左側は歴代藩主の控えの間
向かって右側は歴代家来の控えの間
格天井には四季の百花草が描かれ
欄間には高岡の地名由来の鳳凰が
又般若の間にはうすさま明王が
安産の神様として安置されています。
お茶室の見えるお庭を前に
「おうす」を頂戴しました。
ゆっくりと時が流れ、
ほろ苦いお茶の香りを楽しみ
頬を撫でる風に安らぎ
何と致福の一時だった事でしょう。