とうとう年寄りのボケが本格化してきて
今週、広島の病院に行くことになった。
ユミコおばちゃんが連れていってくれる。
きっと手遅れだろう。
考えてみたら約10年前から兆候は
あったのに甘やかしてほっといたから
そのツケが今になって重くのしかかる。
夜中に歩きまわるようになって、
セコムからおにーちゃんが飛んできたり
2階をうろついて部屋を順番にあけたり
その日にあったことも思い出せなくなった。
今日も「御正忌をやってない」と言い出して
タケモトさんに
「ゆっくり、ゆっくり思い出してみよう、
お正月は何をした ? 」
「…お正月はまだきてない」
「きたよ、ヨリコさんとマサクニくんが
帰ってこられたよね」
「いいや…知らん」
「5日から住職としょうこさんは京都に
行かれたよね」
「えー京都ー ? うそー」
「うそじゃないよ、そのときユミコさんも
来られたでしょ」
「えーいつー」
「みんなでおうどん食べたよね」
「あ、うどん食べたね」
「そうそう、ユズキさんも来られた」
「あーお正月は終わったのかー」
「そうよ、それから御正忌も終わった」
「ええええー、誰がやったの」
「みんなでやったよ、住職がお話をして」
「その間、私は何をしとった ? 」
「3日間、本堂でお話を聞いたよ」
「えっ、ちーーとも覚えとらん !!! 」
「ほんとよ、ちゃんと座って聞いたよ」
「……… もういい」
横で聞いてておかしいやらかなしいやら。
ダメだこりゃ。
おやぢは、まだ「わざと言ってる」と言い張る。
同情をひくためにボケたフリするほどの
知恵はすでに残ってないと思うよ。
私にはゆっくり話をする暇もないし
気力もない。一日じゅう付いて歩く時間もない。
ヨジウとぷんちねーさんには申し訳ないけど
他人の手にまかせることにします。
今週、広島の病院に行くことになった。
ユミコおばちゃんが連れていってくれる。
きっと手遅れだろう。
考えてみたら約10年前から兆候は
あったのに甘やかしてほっといたから
そのツケが今になって重くのしかかる。
夜中に歩きまわるようになって、
セコムからおにーちゃんが飛んできたり
2階をうろついて部屋を順番にあけたり
その日にあったことも思い出せなくなった。
今日も「御正忌をやってない」と言い出して
タケモトさんに
「ゆっくり、ゆっくり思い出してみよう、
お正月は何をした ? 」
「…お正月はまだきてない」
「きたよ、ヨリコさんとマサクニくんが
帰ってこられたよね」
「いいや…知らん」
「5日から住職としょうこさんは京都に
行かれたよね」
「えー京都ー ? うそー」
「うそじゃないよ、そのときユミコさんも
来られたでしょ」
「えーいつー」
「みんなでおうどん食べたよね」
「あ、うどん食べたね」
「そうそう、ユズキさんも来られた」
「あーお正月は終わったのかー」
「そうよ、それから御正忌も終わった」
「ええええー、誰がやったの」
「みんなでやったよ、住職がお話をして」
「その間、私は何をしとった ? 」
「3日間、本堂でお話を聞いたよ」
「えっ、ちーーとも覚えとらん !!! 」
「ほんとよ、ちゃんと座って聞いたよ」
「……… もういい」
横で聞いてておかしいやらかなしいやら。
ダメだこりゃ。
おやぢは、まだ「わざと言ってる」と言い張る。
同情をひくためにボケたフリするほどの
知恵はすでに残ってないと思うよ。
私にはゆっくり話をする暇もないし
気力もない。一日じゅう付いて歩く時間もない。
ヨジウとぷんちねーさんには申し訳ないけど
他人の手にまかせることにします。