愛車遍歴というならば、バイクだけじゃ無くてクルマの事も書いておこう。
18歳で免許を取って親父からお下がりのトヨタ・カリーナを貰った。
FRの古典的なセダンで雪道にめっぽう弱かった。
頭金ができたらローンを組んでトヨタ・ターセルを購入。
当時大人気だったトールボーイ、ホンダ・シティー、
軽量ホットハッチのトヨタ・スターレットと悩んだのだけれど
トヨペット系列に勤務していた親父の顔を立てて仕方なく選んだ。
FFだったので雪道でも元気に走った。
富山での忘年会の翌朝、圧雪の国道41号線。
高山の職場に戻る途中、道の駅細入を過ぎた辺りの緩い下りの左コーナーでスリップ。
対向車線へ飛び出して正面衝突。ローンを残して廃車になった。
無くなってしまったクルマのローンがやっと終って
今度は初めて本当に自分で気に入ったクルマを選んだ。
トヨタ・ハイラックスWキャブ
初めてこのクルマを見たのは1980年頃だったから丸目の30系だったか。
妙に車高の高いヘンテコなバランスのクルマに見えたけど強烈に記憶に残った。
その時は、まさか自分が後にこのクルマに乗るようになるとは思いもしなかったけど、何の因果か5年後には嬉々としてこのクルマを選んで購入していた。
こうゆうカテゴリーのクルマって決して万人受けするモノでは無い。
異端というか、アウトロー的なクルマだ。
実際、「トラックなんか買ってどうするが?畑仕事にでも使うがけ?」って真顔で聞かれた事もあった。
ディーゼル2400㏄は低速からトルクフルでアイドリングでセカンド発進できるほど。
ちょっと高い運転席は見通しもよくて、見かけに反して乗り易いクルマだった。
前後リーフのサスペンションのせいで舵角が狭く回転半径が大きいのは残念だったけど、
オーバースペックなくらい頑丈で安心感があった。
アンサイクロペディアの「ハイラックス」の項目では
トヨタ自動車およびその子会社である日野自動車が開発・生産・販売している軍用装輪車両である。 数々の実戦で活躍し武人の蛮用に耐える信頼性に優れた兵器としてアメリカ軍特殊部隊からタリバンまで世界中のユーザーから愛用されている。 しかし、日本には武器輸出三原則があり、それを回避するため、表向きはピックアップトラックに偽装して販売されている。
と、記載されていて笑える。
これはかなりのお気に入りだったしずっと乗っていたいと思えるクルマだった。
左ハンドルのジムニーは現地名でサムライ。
ロタに新婚旅行へ行った時にレンタカーで借りて乗り回していたんだ。
あの頃はもう、四駆の虜になってたな。
二人目の子供が生まれてもう少しファミリーユースに向いたクルマに乗り換えて欲しいって要望が沸き上がり
この後、トヨタ・ハイラックスサーフに乗り換えた。
大柄で鈍重なクルマだったイメージ。
ベースはハイラックスピックアップと同じはずなんだけど、車重が重いって事は全てに影響する。
サスペンションもお上品(ピックアップと比べて)で子供達は車酔いして不評だった。
そんなこんなで初めての車検を受けずに手放した。
その後乗り換えたクルマについてはまたの機会に書かせてもらうとして、
ハイラックスWキャブとはとっても縁があって、この10数年後に再度お付き合いする事になる。
10万km近く走った中古を購入。
20万km近くまで乗った。
当時の我家のガレージ。
タイヤが大きくてとっても重かったから、雪道用のスタッドレスタイヤの交換はとっても大変だった。
それ以外は至って快適で、まだまだずっと乗っていたいくらいの気持ちだったんだけど、ちょっとやってみたい事ができて、乗り換える事になった。