Bean to bar Chocolate 味覚の羅針盤

2018-11-23 | ケーキ
数百種のフレーバーを持つと言われる
この高級なチョコレートをただただ
子供のおやつのように食べたのでは
もったいないもので

ワインのようにテイスティングを楽しみつつ
深く味わい
味覚的な喜びの助けになれば良いなという思いから
フレーバーホイールという風味の羅針盤を
120種ほどの食材で作ってみました。


©︎2018 KAZUNORI MURATA

そこには梅の花や松茸 しそ 蜜柑や
ビーントゥーバー にはよく現れると
気がついた香りで
甘酒的な芳香を麹 として入れたり
日本人に実用的な表にしました。

この表は
お客様の喜びを探すツールにするためにあるので
コーヒーやワイン用のプロテイスターが使う
ホイールなどにみられる
食品以外の化学薬品やゴムタイヤであるとか
段ボール臭などという表現は
あえて入れておりません。

例えば段ボール臭的なものに出会ったとしたら
ニラやごぼうなどを各人がミックスして
香りのイメージを作っていただき

あくまで食に向かないものに関連付かないように
食品の中からの共通項を探して感じていただき
仕分け的テイスティングにはならないように
楽しく建設的に味覚が開くように
デザインしました。

●提案したこのような食べ方を重ねる事で
五感や第六感と言われる
人に備わるいくつかの感覚器官のうち
最も物質的な器官である味覚にまだまだ
大きな伸びしろがあることに気づいて頂けると
思います。

たくさんある感覚器官の一つを
大きく伸ばす事で
他の感覚器官も刺激を受けます。

昔から言われる「一芸に秀でるものは多芸に通づる」という事と同じ理屈です。

このようにして味覚を研ぎ澄ますことは
全身の他の感覚器官を伸ばす呼び水となり
今まで眠っていた
新しい自分の可能性を見つけて出して
新たな生きる歓びを見いだす
人さえ現れてくると思います。



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