鳥海山 滝ノ小屋コース

2017-07-19 | 山系
先週の猛暑での岩手山登山が懲りた事と
ゆうゆう館の中村さんの勧めもあり
雪渓があって涼しいという鳥海山へ

鳥海山は、機動力のある春スキーでは
滑りがあるので下山が速いことから
日帰りで何度か登っているのだが

夏山は登ってみたい夢はあったものの
さすがに日帰りは無理かと
毎年地図を眺めているだけだったのが
ここで一気に行く方向に流れ出した。

多賀城4:30発で古川ICで降りて国道47号
〜鮭川村〜国道344号と最短距離を
使っても連なるトラックなどが
多く3時間オーバーで7:50着
やはり遠いですね。


走りやすい鳥海高原ライン
舗装された駐車場ですでに標高1200m
登山道の始まりも石積で整備されています。


15分程で滝ノ小屋
湧水とトイレがあります。
ここから雪渓登りが始まります




最初の小さな雪渓は上部左手に夏道の入口があります。
そこから小一時間八丁坂を登ると
河原宿小屋 とトイレがあり
小川が流れ 小鳥がさえずる あたりは一面お花畑
鳥海山全容を仰ぎ見ることができます。



これから登る心字雪渓が綺麗
大雪渓と小雪渓合わせて1:30の登り
初めての山の雪渓はガスが出ると
下山時に迷うので時々GPSにポイントを
打ちながら左手側を登って行きます。


ロングコースなので
久しぶりに軽アイゼンを履いて登ります。


ガスが出ると方向がわからなくなります


一瞬で青空
ガスと青空交互に繰り返すなか黙々と。。。


もうすぐ雪渓も終わり
登山道の夏道を探しながら登ってゆくと
トラロープが斜めにガイドしてありました。


雪渓が終わり ここから噴火口外輪に向けて30分の登り
花は7月後半〜8月初めがピークらしいですが
そこそこ咲いていて 凄く美しい斜面です。


ミヤマシオガマやイワベンケイなど沢山の高山植物が咲き誇っています。

イワベンケイはロディオラといって
副腎疲労や強壮 精神などに効きサプリメントにもなっている植物で
僕も副腎疲労でお世話になって
いるだけに親近感が湧きます。




真ん中へんの黄緑色のやつがロディオラです。


外輪に出ました!遠くに山頂が
山頂直下に山小屋があります。



いつか滑ってみたい千蛇谷



遠くに日本海がみえる。


12:15七高山山頂到着
標高2236mで運良く風なし晴天なので
贅沢に山頂でランチ
スキーで登ってくる時の
祓川コースを見下ろしながら感動を味わう

鳥海山には七高山と新山と
山頂が二つあり今回のゴール七高山から
新山往復は急峻な岩場の往復で
2時間近くみなければいけないので。。。

高所恐怖なので、もう体力と時間がない事を理由に 新山へは登らない事にします。


この高地での恵まれた天候と
自然美をゆっくり噛み締めながら下山開始






再度雪渓を慎重に降る


遠くから見るのと
実際その中にいるのとでは
スケール感が違ってくるので
登ってきたルートを外さない様に方向をチェックしながら歩きます。


別世界な感じを全身で味わう


尾根にはニッコウキスゲの群生が


心字雪渓を降りて振り返る


午後の陽を浴びて柔らかな風にたなびく植物を
愛でながら天国の様な八丁坂を
深く全身で味わう様に下山


16:00 予定通りパーキングに到着

登り片道のデータですが そこそこのカロリー消費
晴天の割には気温も上がり過ぎず
先週の岩手山の2/3程度のボリュームなので
身体は余裕がありますが
毎週この様な強度の運動を続けられれば
心肺機能だけではなく筋力や代謝の面からみても相当強くなりますね。



帰りながら
鳥海山荘で温泉に入り汗を流して
自宅に向けて出発
帰りは夕刻の一車線国道ノロノロを避けるべく
酒田から山形道ー東北道ー仙台港北
と有料道路を多めに使ってみましたが
遠回りであっても時間的には若干速い
多賀城のブティックには無事21:00に到着
明日の用意をチョットしてから21:30帰宅!

3時過ぎに起床してから18時間
さすがに疲れましたが
最高の天気と季節の鳥海山 最高すぎる山でした。
日帰りやろうと思えばできるものだったので
今度は他のルートで挑戦してみたいものです。

車から荷物を下ろし 定位置につき
今日見た景色 音 匂い 感触をフィードバックしながら
渇いた全身に染み込むビールが
本当に美味しいこと!美味しいこと!
まるで光の中にいる様な1日が終わろうとしています。

今の年齢だからみえてくる世界
これから先もっと多くの感性が開いてゆくであろう未来

岩 植物 水 どれを取っても
滑り淀みがなく香ばしく香しく 清浄な気を纏う
こんな素晴らしいパーツでできた山に触れた
至高の体験
生きているうちに
あと何度この様な体験が出来るだろう。




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