我が窯で最大の作品は奈良高等専門学校の情報工学科の陶壁だろう。「彩鳳舞丹
霄 」と題された作品で1987年12月に建物の竣工と一緒に完成した。縦3メートル横6メートルになり半年掛けて作った。親父、三代二楽(1927-2013)の構想で私と弟が陶壁作りをサポートした。テーマはいろいろ考えたのだが、東大寺蔵の「花鳥彩絵油色箱」の鳳凰を父が主題に決めた。当時の桜井校長といろんな打ち合わせをしていたようですが、最終的には親父が紙に原寸大で図案を描き、1枚づつに分けて45×30の板で製作した。収縮もあるので400枚近くの陶板を作った。 陶板は作るよりも叩く・・叩く・・叩く・・。良く締めたし、良く焼いた。
完成したとき当時の家の座敷に置いて庭から見てもすべて見ることが出来なかった・・。校舎にはオープン前に一度行ったきりです・・。