過去の記事。
黒川博行の巻。
黒川博行の巻、ふたたび。
黒川博行の巻、みたび。
黒川博行の巻、よたび。
黒川博行著【後妻業】を読了しました。
筧千佐子の事件もまだまだホットな中、実にタイムリーな作品。
もちろん、とても面白かったです。
近年の黒川博行作品においては、あまり殺人が絡まなかった様な気がしますが、さすがにこの作品では殺人が描かれておりました。
そのせいか、どこか作品のトーンが暗かった様な気はします。
作品中、【後妻業】はチームで動いております。
黒幕は結婚相談所の所長・柏木、実行犯が69歳の小夜子。
決してチーム仲は良くありません。
もっとも悪党が組む理由なんて【お金】しかないのでしょうが。
この柏木の目線。
そして小夜子に父親・耕造を殺された娘・朋美の目線。
朋美の弁護士が雇った私立探偵・本多の目線。
この三者の目線で物語は進むのでした。
さすがの筆力でして、サクサク読めます。
黒川博行作品お馴染みの喧嘩シーンもちゃんとありました。
一方、筧千佐子は一本独鈷で犯行を重ねていたのか、と思ってましたが、どうやらそうでもなさそう。
黒幕に東大出の弁護士がいるとか。
確かに法的なジャッジを70前のババアが出来るとは思えません。
木嶋香苗もそうでしたが、オンナはホント怖い怖い。
そう。だから僕はババアやデブやブスが嫌いなのです。
さて、この【後妻業】ですが来年映画化されます。
さすが直木賞を受賞するとバンバン映像化のお話が来るんですな。
小夜子に大竹しのぶ、柏木に豊川悦司、朋美に尾野真千子、耕造に笑福亭鶴瓶、本多に永瀬正敏という豪華キャスト。
ん~、豪華は豪華なんですが、ちょっとミスキャストってトコがあるかな。
大竹しのぶって僕は全然お芝居が上手いと思いません。
泣き叫んでるだけって感じしかないのです。
その大竹しのぶの関西弁か…、ダメそうだな。
たかじんの嫁も怪しいとか言われています。
過去の記事。
やしきたかじんの巻。
『君がよい妻を持てば幸福になるだろうし、悪い妻を持てば哲学者になれる』ソクラテス(古代ギリシアの哲学者・BC469~BC399)