楽しいそれだけでいい
幼い頃、何を食べてもおいしいね!楽しいね!っていつも言葉にしていた
お金がなくても海で泳いでいればそれだけで楽しかった
安いスキンケアでお洒落をしても楽しくて街をルンルン気分で歩いていた
セブ島へプチ留学していた時
帰国の飛行機を待っている時、同じ留学に来ていた40代の男性と
話す機会があった。
「セブ島は決して豊かな国ではないのに、皆感覚が軽いよね、明るい」
私は彼の言葉に頷きながら、ある日の出来事を思い出していた。
ある日、街を歩いていた時振り返ると10歳くらいの子供が手を差し伸べていた
そして女の子は「ギブミーマネー」と言った。
数年前の出来事なのに、まだまだ貧民の落差が激しい国なのだ
私達は何故か同時にため息をついた
そして彼が言った。
「日本はすべてが豊富で恵まれている、むしろ飽食なくらいに
それなのに何故皆幸せを感じることが少ないんだろう。
何故しあわせをあまり感じない習性なんだろう」
単純に考えることよりも詳細に、深く探求して、とことん突き詰める習性
ヒエラルキー社会、社会的地位優遇主義、いつも誰かに気遣う
習性に疲弊している
これでよしではなく、まだある、もっと遠くへと追い求めていく
私のように大人になっても落ち着かず、何も探求するものもなく、執着もなく、
飽きたら他に楽しい方に行く、
うすっぺらく人生を生きている人間もいる
「薄焼き塩せんべいのようにあっさりさっぱり生きるわ」
と言ったら友人、知人ポカンとしていた