十代、二十代お金がなくていつもボーイフレンドや、
職場の上司に奢ってもらっていた
ハイブランド店ののショーケースを眺めながら
ああ、お金があったら欲しいなあと憧れていた二十代のつつましい暮らし
そしてやっともらったアルバイト代で飛び込んだ
ピザの美味しさ!その泣きたいほどの幸せ感を
いまだにあの時の至福の味を越えた食事はない
そして、現在お金に余裕ができて手を伸ばせば高級寿司も
有名フレンチ食せる ハイブランド商品も購入できる
私は幸せですか?と自分に問いてみる
自分自身その高級寿司は最高に美味しいですか?問いてみる
リトル私はやっぱり、食べたくてやっと食べた回転寿司には
かなわないよって呟きます
食べたい!欲しい!と手にした時の至福感はもう味わえないのです
すぐに手が届くハイブランドバッグ
手を伸ばせば五つ星ホテルに、ファーストクラスに乗って海外旅行に
行けるお金持ちの若いあなた
すぐに手を伸ばせば何でも手に入る人生は楽しいですか
ある二十代有名タレントが言った台詞に私は刺さりました
「そんなに若くお金でなんでもできて楽しいのかな
何でも早くに手に入ってつまらなくならないのかな」
そう、何でも手を伸ばせばすぐに手に入ることは
普通になってしまう それが普通 それが日常の生活に・・・
私の二十代あの、手にした時の、口に入れた時のあの時の至福の
素晴らしい感情は忘れられず今も鮮やかに
私の心の奥に保管してあります