《ある著名な同性愛者が、雑誌記者に追われて言いました。
そこをどきなさい。あなた方に非難する権利はありません。
人間が人間を好きになっただけなのです。
人間が人間に惚れただけなのです。
それだけのことです》
京香への熱く燃える恋情の歓びの日々と引き替えに全てを失った。
それを人々は愚か者と呼ぶだろう。
しかし、私は燃える季節を決して後悔しない。
果てしない海は今日も私を優しく包み込む。
空を見上げ、幾筋もの光を放ち存在を表している
太陽に向かって私は呟く。
「誰がなんと言おうとこれは愛の物語だ」と。
終わり