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原発事故から13年8カ月、3ℊのデブリ取り出しに成功した。残りは880トンだという。1000gで1㎏、1000㎏で1トンである。気の遠くなる量である。関係者はどうだろう?やる気なんてないだろうと察するが、そうではないらしい。だが、月日は待ってはくれない。恐らくは今世紀どころか永久に無理なのだろうと思う。何しろ、何十年後か何百年後かに取り出しを完了しても取り出したデブリの持って行き場がないからである。
こんなことは最初から分かっていた筈である。日航機墜落事故と一緒で誰も真実を語る者はいない。この福島第一原発事故の廃炉作業費用は、全国民の電気使用料に上乗せされて半永久的に徴収され続けられる。そういう日本の国民基本税になってしまったと考えた方が納得感がある。
もしやたらが許されるなら、あの時の裏方に正義漢のある勇猛果敢な国士が居たならば、津波発生の警告が数年前に出た時点で何らかの対応策をとっていた筈である。どんなに優秀な頭脳明晰の役人が何百人いようと、一人の国士に勝ることはできないだろう。この福島第一原発事故の教訓は、東電や当時の閣僚たちを追求することではないように思う。当時の裏方の役人が非違行為によって見逃したことにすべてが起因する。追及すべきは、その役人根性ではないだろうか。それを正さない限り、1200兆円を優に超える国の借金も福島第一原発の廃炉作業と同じ運命を辿るのではないかと危惧するのは杞憂だろうか。