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幕末の志士中岡慎太郎の夜明け前の活躍を知る

高知県安芸郡北川村柏木にて、1838年5月6日生れ、1867年12月12日近江屋事件で坂本龍馬と共に襲撃され亡くなった尊皇攘夷志士である。坂本龍馬の方が知名度は高いが、実務的には中岡慎太郎だったのではないかと想像する。理由はというと二つある。一つは彼の身長にある。身の丈153㎝というから当時でも小さかったと思われる。それでいて頭脳明晰で肝っ玉が据わっていたようで、自ずと信頼を勝ち得る術(スベ)がみについていたのである。二つは彼の健脚にある。4歳から片道90分の山道を一日も欠かさず私塾に通ったからであろう。

想えば、日本の夜明けを近づけた第一の功労者ではないだろうか。世間では坂本龍馬が喧伝されているが、犬猿の仲の薩長同盟を実らせたのも、大庄屋として命をものともせず村民に寄り添った心情があったればこそである。安芸郡北川村中岡慎太郎館を見学してそんな想いを強くした。

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