オオバンはここ数十年で増えてきているという。
年末のかきいれ時に、空室が少なかった中での急な予約で部屋の種類を間違えたのだろう。部屋のドアを開けた途端に異様な臭いが鼻を突いた。煙草の臭いである。窓を開けて空気を入れ替え、消臭剤を振り撒くが埒が明かない。受付に行って事の顛末を伝えると、部屋の変更は難しいですね、との返事。消臭剤も換気も役に立たない旨伝えてなんとかならないかと再度お願いすると、やりくりして部屋を禁煙部屋に替えてくれた。
例えていうならば、煙草の腐ったような臭いであった。喫煙者でも嫌がる臭いだろうと想うが、それを耐える方法は起きている間中煙草を吸う以外にないだろう。日本たばこ産業はこんな実態をどう思っているのだろう。アメリカみたいな辣腕弁護士がいればおそらく日本たばこに損害賠償を起こすのではないだろうか。それほどホテルの被害は甚大なのである。