長距離をドライブするとなると、一番に思うのは、燃料が途中無給油で目的地まで到達できるかである。次に、どれくらいの運転時間で休憩を入れるか=運転していて疲れが出ないように休憩する頻度と時間である。その他に、安全性や燃費も気になるところだ。そこで、今回のロングドライブで実感したことを挙げてみたい。
このパサートで一番いいところは、ロングドライブでも全く疲れないということだ。サスペンションが堅めのせいだろうか、割と道路の凹凸を拾ってしまう。だが、疲れない。
その次に上げるとしたら、スピーカーの音質が良かったことだ。音楽家ではないので断言できないが、今まで乗った国産と比べたら、カセットラジオとステレオの差くらいあるように思える。
それと、案外忘れがちなのがシートの蒸れである。長時間だとどうしても気になってくるのだが、シートベンチレーションは実にいいものだ。一度体感すると必需品になってしまう。以上の3点は特筆すべき長所だと実感した。
ナビに任せていると、当初のルートが変更になるケースが何度も起こる。VICS情報に基づいて、渋滞の無いコースを選びなおすからである。今回も九州に入って3号線は殆ど走らず、200号線から市内を迂回するバイパスに入り、がけ崩れの起こった一方通行の443号線に入ったりした。初めて走るルートもあり、ほんとうに大丈夫だろうかと心配になったが、結果は、渋滞に巻き込まれることもなく無事に着いた。その途中で思わぬ場所へと案内してくれたのが写真の場所である。大河ドラマでは低視聴率に苦しみ、オリンピックが延期になってしまったことといい、ドラマのような東京五輪の不運に、世の無常を思い知った旅だった。