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家の前は一面の雪景色となったが、ほどなく解けてしまった。それでも、昨日からの冷たい風は、寒さに慣れなかった分だけ身に応える。昼を過ぎても雪がちらつく天気で、外に出るのもおっくうになってしまった。
人の住む世界は皮肉なもので、温かい冬を歓迎する以上に困っている人たちがいる。その影響は、スキー場だけにとどまらない。雪の保水力にも赤信号がともるとなると、広範囲に弊害が広がっていくことになる。加えて、観光地などは新型コロナウイルスによる観光客の激減などが予想され、景気の悪い話ばかりが続くことになる。
これから春闘による賃上げ情勢にも水を差すのは間違いないが、消費税引き上げ以降の景気低迷は徐々にボディブローのようにに効いてきている。東京オリパラという一大イベントに水を差すつもりはないが、何となく華やかな雰囲気だけで、雨上がりの一瞬の虹のような感じでなるのはないだろうか。
こういう時代に大事なことは、見かけではなく中身がいかにしっかりしているかと言うことだ。福島原発事故にかこつけて開催する東京五輪も、原発事故を改めて思い起こさせなければならないし、困難な諸問題には国民が真摯に全力で取り組むべきものであることを忘れてはなるまい。