正直、38年も勤まるとは思っていなかった。2~3年で田舎に帰るつもりだった。帰って悪友仲間とワイワイやって楽しい人生を送るつもりだった。それなりの工作もした。地位の高すぎるほどの人(当時の機関長がびっくりした程の雲の上の人)に会いに行ってもみたし、思えば何度も帰郷する機会もあった。しかし、結果からみると私の考えが甘かったと言わざるを得ない。
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グズグズして、還暦まで残った会社からの記念の品。シチズンの時計、花、感謝状。
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先輩から、当たり前のことを人並みにやらない男(やれない?)だとよく言われた。そんな出来の悪い後輩への蘭の贈り物は真に有難かった。ドジな会社人生を送る自分を見ていてくれた人がいたんだと思った。また、東京でお世話になりっぱなしの先輩からは、金に縁のない自分にと財布を頂いた。どれもこれも38年間の宝物である。
そして、新しい職場。
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建物の一室が勤務場所となる(写真の下の窓、右から3番目)部屋だ。
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部屋の中から外を見る。
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勤務場所の裏庭斜面の枝垂れ桜。