桟橋でコクピットの椅子を塗装していると、知り合いがやってきて、「今からボートを救出に行きます」「一緒に！」と言うので、直ぐにライフジャケットを着こんで手袋をはめて、近づいてくるプレジャーボートに飛び乗った。聞くと、エンジントラブルで防波堤の近くでアンカーを打っているという。３４フィートの中型のプレジャーボートである。救出艇も３４フィートだ。風がきついので近づくのが難しい。１度目、ロープを投げたが届かなかった。２度目はロープが届き、ボートのクリートに止めて曳航開始という時に、ロープがプロペラに絡んでしまった。最悪のケースも考えられる場面になった。繋いだロープを放してもらい、フックでなんとかロープをほどくことが出来た。３度目はより慎重にロープを投げて、ロープが弛んで絡まないようにして曳航することが出来た。メデタシメデタシであった。
