ここ数年、春になると秋月の桜を見に行きます。今年は開花が早いというので先月の下旬に訪れました。秋月は5万石の城下町。福岡黒田藩の支藩でした。城下の入り口にある眼鏡橋は18世紀初頭に架けられました。長崎から招聘した石工が手掛けたので、当初は長崎橋と呼ばれていたそうです。
杉ノ馬場にある美術館と桜。
桜は離れたところから見るべきだともいわれます。でも私は透き通るような花びらを間近に見上げるのが好きです。昔まだ就職して間もないころ、桜を生け花のテーマにした女性華道家を記事にした週刊誌を読んだことがあります。
杉ノ馬場の通りです。500メートルにわたって桜のトンネルが続きます。
石垣の上は城跡です。正面の橋は瓦坂。滑り止めのため瓦を縦に埋め込んでいます。
子どものように瓦坂から桜を見下ろしてみました。いい大人は誰も橋には上りません。橋の先は行き止まりなのです。
長屋門は奥御殿跡への入り口で、お城の裏門にあたります。秋月に来ると必ずこの石段を上ります。
奥御殿跡から見るいつもの秋月中学校。30年ほど前の改築の際に、城跡にふさわしいものをと木造校舎になりました。古い建物ではないのに懐かしい気持ちになります。
杉ノ馬場の通りを隔てて中学校の武道館があります。ここも木造です。授業があっている時は子ども達の掛け声が聞こえてきます。秋月には尚武の気風が漂っています。
秋月は小さな城下町。少しばかり広がる町を歩くことにしました。
このあたりは武家地です。塀で囲まれていたり、大きな造りの家が多いです。
久野邸です。修復されていて中を見学できます。
ここも武家の屋敷地のようです。塀の一部が毀たれています。
15分ほど歩くと、もう町の外れです。歩いて来た坂道を振り返ります。
山から流れてくる水は沢水のように清冽です。
町を迂回して戻ります。このあたりには骨董屋さんが数軒かたまっています。骨董といっても、生活や商売に使う日用品が多いです。
西念寺の桜。
野鳥川です。ここは寅さん映画のロケ地で、映画では病気のテキヤ仲間を見舞った寅さんが川の小道を歩いて来ます。横にはテキヤの女房役の音無美紀子。フーテンの寅は何度もテレビ放映されているためか、時折、ロケ地めぐりの若いファンを見かけます。
この先はさきほどの野鳥川です。寅さんの第42作「ぼくの伯父さん」では、甥の満男がバイクで恋人のところへ旅します。ロケ地は三日月町の嘉瀬川沿いなど佐賀県の田園地帯。若いっていいですね。
町の西端にある西福寺跡から城の方を眺めます。ここは明治9年、秋月の乱で明治政府に反旗を翻した秋月党の出陣の地です。この年は神風連や萩の乱など士族の反乱が続発した年で、翌年の西南の役に続いていきます。寺は廃寺になり墓地だけが残っています。
家のトタン壁にオブジェがありました。都会の街なかの店では、廃品や日用品が外壁に飾られていたりします。こうした家のアクセサリーを田舎の民家で見かけるのは珍しい。お洒落ごころのある人なのでしょう。
こちらは枯れ木を生かしたオブジェです。
おまけです。警察にも捕物帖ファンがいるのでしょう。
秋月には古い商家が建ち並ぶ旧秋月街道が通っていますが、今回は紹介を割愛します。
何回見てもよい雰囲気・・
自分が歩いた道をゆっくり眺めることが出来てうれしい。
私はこれを嘉麻市に向けて帰るのですが道も
ずいぶんよくなりました
今年は残念ながら、ウロウロ出来ず・・・
朝倉や浮羽は大好きな地域です
桜が満開の宵い時期でしたね!(^^♪
秋月はいつ来ても心が落ち着きます。
いつか八丁峠を越えてみたいと思っています。
むかし、一度だけ当時の嘉穂町から旧道を車で通ったことがあるのです。
九州よりサンの視点で画像見せて頂くと
より秋月が深まりますね
秋月駐在所なんて どこにあったかしら(微笑)
寅さんのロケ地 秋月 それに佐賀憶えていますよ
庶民のクスッと笑う娯楽映画 寅さんは正月映画の定番でしたね
町の風情は雅ではなく、質実で武家の風が漂っています。
小倉に行く旧街道沿いにあるので、商業も栄えたようです。
以前、佐賀のロケ地めぐりも考えたのですが、
田園の狭い田舎道のようなので止しました。
秋月、素晴らしいところですね。
春と秋以外は訪れる人はそう多くはありません。
尚武の気風が漂う静かな町です。
周囲の山里の風景も大好きです。
ちょっと遠くて伺えませんが、コロナが終わったらこうした場所をゆっくり歩いて見たいです。
九州は夫の出身地ですが、遠くなりました。
家からそう遠くはないので、年に数度は訪れています。
いまは花の季節なので、少しづつ遠出するようになりました。
それでも片道1時間程度です。